所報6月号
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17会員トピックス治23年に創業した横田工機株式会社。古町駅のあたりで開店し、初代、横田団次郎氏が革ベルト及付属工具販売店として営業を始めた。産業の発達とともに、革ベルトからゴムベルト・ゴムホースの取り扱いを始め、事業を拡大してきた。昭和10年頃現在の大手町へと営業の拠点を移した。転機となったのは、昭和24年。終戦により、国家に統制されない自由な経済活動ができるようになり、工業用品全般の販売を開始。個人商店から、有限会社、そして、株式会社へと組織を変更した。 現在は、4代目となる横田嘉夫氏が経営を担う。嘉夫氏は昭和35年に入社。高度経済成長期に入ったところで、日本全体が目覚ましい発展を遂げていた時代だ。日進月歩の産業機械に対し、横田工機が取り扱う部品・工具等も、めまぐるしい速さで変化し、品目も多岐に亘った。また、多くの工場は、機械の操業を停止する日曜日に、メンテナンス・部品の交換を行っていたため、休日返上で納品に回り、毎日遅くまで働いたことが、今となっては懐かしく思い出されるそうだ。 嘉夫社長は「我々が取り扱う部品や工具は、主役になる華やかなものでない。だからこそ、会社自体も驕ることなく、地道にコツコツと信頼を得ることが事業を継続する上での心得」と語る。社訓でもある「あらゆる工場管理の助演者」のように、ものづくりの現場にはなくてはならない縁の下の力持ちである横田工機は、これからもあらゆる機械に命を吹き込んでいく。横田工機?明治23年創業創業120周年治23年に創業した横田工機株式明治120周年120周年120周年120周年械の操業を停止する日曜日に、メンテナンス・部品の交換を行っていたため、休日返上で納品に回り、毎日遅くまで働いたことが、今となっては懐かしく会員トピックスMEMBERS TOPICS事 業 所 概 要横田工機株式会社代表取締役社長 横田 嘉夫 氏所在地/松山市大手町1-7-5TEL/089-943-8480http://www.yokotakoki.com/明具を買うなら萱町で』と言われ家具屋が立ち並んでいた萱町地区。その一翼を担っている、小泉家具が創業110周年を迎えた。 創業時は、家具の製造から販売まで全てを手掛けていた。多くの職人を抱え、また、住み込みの若者に熱心な指導をしてきた。見習い同士、互いに切磋琢磨して技術を習得、そんな職人が事業を支えた。その後、生活スタイルの洋風化による、商品の多様化と大量生産の低価格家具が溢れる時代となり、小泉家具でも製造に区切りをつけ、販売専門店へとシフトした。 その転換を担ったのは、現社長で3代目の小泉利勝氏だ。職人気質の父親の背中を見て学び、35歳で社長に就任した。販売専門店へのシフトは、製造一筋だった職人を営業に配置するなど、企業も従業員も大変苦労した時代だったという。 先代からは「急がず慌てず。利益のために、高いものだけを売るのではなく、お客様が買って良かった、使って良かったと喜んでもらえるものを売りなさい」と教えられてきた。仕入れのため、全国各地の展示会に出向いた際も値段だけに捉われず、商品の特性、性能を十分見極めることを心がけてきた。その想いは、後継者である息子さん、暁氏にも引き継がれている。暁氏も、お客様が満足できるよう、提案、仕入に気を配ることを欠かさない。 家族代々小泉家具を訪れるお客様も多い。経営者、お客様がともに世代を超えて『家具は小泉、萱町で』の言葉で今後も繋がっていくようだ。?小泉家具明治33年創業創業110周年明治110周年110周年110周年110周年事 業 所 概 要有限会社小泉家具代表取締役社長 小泉 利勝 氏所在地/松山市萱町1-4-7TEL/089-945-0011『家

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