所報10月号
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――今後の事業展開について… ご承知の通り、通信や金融をはじめ、国境というものが無くなってきました。愛媛でも、多くの外国人を見かけるようになりました。また、成長著しい東南アジアは、将来的に30億人近い人口を有し、日本人なみの経済力を持つ人が5億人規模になると予測されており、大きな市場になることが見込まれます。企業もグローバルな舞台で事業を展開する必要がありますが、日本人は外国の気候や風土やその国の歴史・文化を理解して活躍できる真のグローバル人材が必要です。当学園においては、社会人や大卒者を対象に、2年間程度でグローバル経営や国際英語を学び、諸外国の歴史・文化や思想・考え方を理解した、世界で活躍できるグローバル人材を育成することを考えています。勢いのある愛知県でグローバルな大学運営を河原 次瞭 氏 愛媛県出身 76歳「頼まれごとは試されごと」をモットーにする河原氏。視野を広げるため、積極的に海外を訪れたとか。次の時代を見据え、積極的な事業展開に取り組む中で、何をしていても常に考えることを止めないという。趣味はゴルフ。【 略歴 】昭和37年 4月 松山英数学館設立 館長就任昭和48年 4月 愛光幼児教育研究所設立 所長就任昭和50年 4月 愛光幼稚舎設立 理事長就任昭和60年10月 学校法人河原学園設立 学園長就任平成13年 4月 医療法人明星会 明星クリニック設立平成18年 4月 社会福祉法人愛媛福祉会 未来保育園設立 平成23年 3月 学校法人岡崎学園 理事長就任平成26年 4月 法人合併後 河原学園 理事・学園長就任(学)河原学園 松山市一番町1-1-1TEL:089-943-5333 FAX:089-934-3444http://www.kawahara.ac.jp/prole世界で活躍するグローバル人材を育成――そのような中で、愛知県にも学校を展開されていますね。 平成23年4月より愛知県岡崎市の(学)岡崎学園(中・高校、大学)の理事長に就任しました。規模拡大のために、平成26年4月より、当学園は岡崎学園と法人合併を行いました。現在、人間環境大学は、愛知県大府市に新設の看護学部、博士課程(前期・後期)のキャンパスを建設しています。これからの大学は、専門的な研究はもとより、看護師や医師など、その資格がなければ仕事ができないといった教育を提供する必要があります。そのため、同大学には、看護師の養成課程を設置することとしています。文部科学省には、過去に前例のない、看護学部と前期・後期の博士課程の新設を同時に申請しています。愛知県(人口約750万人)はトヨタや三菱といった大手企業の製造・開発拠点があり、若者が流入している勢いがあるまちです。中学生や高校生の減少率も小さいため、今後、少子化が進む愛媛との連携も模索していきたいと考えています。また、同大学には、ベトナムから約300人の留学生の受け入れを検討しています。ベトナムの看護関係の大学を卒業された方を対象として、日本で学び、日本で働きたい留学生を受け入れます。ベトナムでは、東南アジアで一番になった日本の教育で学びたいというニーズもあり、大学を海外との架け橋にしたいと思います。下になっており、今後も減少傾向が続きます。大学などへの進学率は上がっていますが、今後、大学や専門学校の経営は難しくなっていくのではないでしょうか。この人に聞く3

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