所報6月号
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産学連携で地域経済をパワーアップ! 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!第43回第43回 産学官連携による地域の課題解決を No.15 愛媛大学における研究の成果等を活用して社会連携を推進し、地域の発展に貢献することを目的として設立された社会連携推進機構。同機構において、大学の持つシーズと企業ニーズのマッチングを行う玉井氏にお話を伺いました。~ 社会連携推進機構 ~│プロフィールを 教えてください。│機構での業務内容に ついては・・・。│今後の展開について 週末は小学生野球チームの監督として、球児たちの指導に勤しんでいるという玉井氏。座右の銘は『継続は力なり』。今できることを積み重ねなければ、大きな目標は達成できないとの思いを肝に銘じている。ただし、これは自分に忍耐と努力が足らないと感じているからであり、自分への戒めを込めているそうだ。51歳。玉井 浩二 氏愛媛大学 社会連携推進機構 客員准教授 出身は東温市(旧川内町)です。愛媛大学工学部生産機械工学科を卒業後、同大学院に進学し、修了後に愛媛県へ奉職しました。入庁後は、今治の繊維産業技術センターにおいて、繊維製品の開発支援等に約10年間携わった後、企画部門に移りました。続いて、本庁で産業創出課の産学官連携係長、えひめ産業振興財団で産学官連携推進課長を務めた後、本年4月より、永年ご縁のある愛媛大学社会連携推進機構に赴任しました。今まで培った人的ネットワークを最大限活用し、「学」の立場から産学官連携に取り組んでいます。 私の業務は、大学が持つ技術シーズと、企業のニーズをマッチングさせる仕事です。大学の先生方の相談を受けて、その技術シーズを県内企業に紹介するとともに、企業のニーズを先生方にフィードバックします。 県の主要施策に沿った内容を進める一方、今後は、新たなプロジェクトの立ち上げも考えています。産学官連携に携わってきた経験や県、大学、各支援機関、企業との人的ネットワークを生かしながら、大学の先生方のお力を借り、県内産業の振興を図ることが、私達の使命であると考えています。中でも、今年度からスタートした社会共創学部は、学生の県内企業への就職率アップを目標に掲げています。そのためには、企業への技術開発支援を行うことで、県内産業の振興を図り、雇用を創出していくことが求められます。これから新事業を始めようと考えている方や、取り扱っている商品を改善したい方など、アイデアの段階でかまいませんので、お気軽に社会連携推進機構にご相談ください。お役に立てるアドバイス、ご支援を精一杯行っていきます。先生方の研究内容・成果について、企業がどのように利用すれば、どう役立つかを、わかりやすく伝えています。特に、県の主要施策である、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)・CNF(セルロースナノファイバー)を県内企業へ紹介し、より良い製品づくりに利用してもらうことを推進するとともに、製品を使用したいがどうすれば良いのかわからない企業の方には、大学の先生方を紹介しています。他にも、新たな医療関連機器の製造に参入しようとする企業への技術支援も行っています。コラム13

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