所報6月号
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情報・サービス業部会三ッ矢 高章(西日本電信電話株式会社 四国事業本部長 兼 愛媛支店長)人口減少に歯止めを…ICTの可能性サービス×ICTでまちづくりの変化を捉えるの変化を捉える会会 わが国は「人口減少・超高齢化」という大きな課題に直面しており、東京一極化を是正し、地方が成長する活力を取り戻すため『地方創生』に取り組んでいるところです。その『地方創生』の様々な分野でICT(情報通信技術)が活用できると考えています。 愛媛県の高齢者(65歳以上)人口比率は、2014年全国で8位と上位にランクされています。松山市の人口は現在(2016年)51万5千人ですが、2040年で43万8千人、2110年には16万4千人まで減少すると予想されています。将来を考えるとまさに危機的状況であり、『地方創生』の重要性を強く認識させられます。 ICTには、いろんな可能性があります。例えば、ICTを活用したまちづくりとして、遠隔医療や高齢者の見守りなどを導入することで暮らしの安全性を向上していくことが可能となります。また、過疎化が進む集落の学校では教育の質が低下するリスクがありますが、離れた場所から専門科目の教職員により授業を行うことができるようになります。地元の産業や伝統工芸等をWEBにより活性化させることもできるでしょう。お店に行かな わが社は、医療、健康、福祉、介護、育児、教育、交通、防犯、観光など様々な分野で事業者さまとアライアンスを組み、ICTで新たなサービスを創出する事業に取り組んでいます。そのサービスを住民のみなさまへ提供することで、元気で明るいまちづ第22回社社「ICT(情報通信技術)を活用した 地方創生の必要性について」くりに貢献していきたいと考えています。会員事業者のみなさまにおかれましては、自社の提供するサービス×ICTについてご一考いただければ幸いです。 私は愛知県の出身で、昨年の7月に松山に赴任して一年が経とうとしています。温かい人たちに触れ合い、少し甘めの味付けにも慣れ、大好きになったこの松山の街を今よりもっと豊かな街にするために、皆さんと一緒に歩んでいきたいと思っております。 今後ともよろしくお願いします。いと受けられないサービスが離れた場所で利用することもできるようになります。そのように暮らしが豊かになれば、人口の減少に歯止めがかかる可能性も出てくるかもしれません。特集7

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