所報7月号
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小売業部会 部会長一ノ宮 武文(株式会社 レデイ薬局 取締役会長)社会環境と消費市場の変化消費者トレンドは高度化や二極化我々の元気で地域を元気に!の変化を捉えるの変化を捉える会会 〝消費増税の先送り!〞歓迎の中でも、将来不安を増長するのでは?と我々にとっては市場変化が予想しにくいものとなりました。 さて、国内外で政治や経済社会の大きな枠組みやルールが変わろうとしている最近、我々小売業にとっては技術革新と人口動態という2要素がなんといっても大きな影響力を持ちます。あっという間にネット通販市場は約13兆円となり、最近ではネットでの〝派遣僧侶〞を利用する人が増えているように、驚くべき拡大とサービス内容となっています。今後もAIやロボットなどの革新により、新成長戦略にある〝サービス産業の生産性向上〞も含め小売業の有様も大きく変わってくるものと思います。 同時に人口動態による減少、高齢化、単身世帯者増も逃げられない問題であります。 人口1億2711万人﹇―5年前から95万人(0.7%)減、世帯数は1.45世帯(2.8%)増―﹈人口は減少し、世帯の小世帯化は急速に進行。世帯のあり方も〝子育て世帯・子供がいない世帯・高齢家族世帯・単独世帯〞とそれぞれが1/4ずつとなり、非常に市場変化が読みづらくなっています。この人口動態は長期的にみれば、潜在成長率の低下や社会保障システムの行き詰まり、地域格差拡大などがあり、世帯所得の伸びも期待しにくいといった事実があり、小売業全般にとっては、アゲニストと言えます。しかし、技術革新を柔軟かつ積極的に受け入れる事により、世界や日本全国をターゲットにしたり、より地域を深堀したり、業界や業種に捕らわれないサービスの 中長期的には、個人負担増という中で、〝多額のお金をかけなくても生活を充実させ楽しむ!〞という消費を求め、堅い消費がより強いものになると思います。モノの購入からサービス分野へのシフトや品質の違いを知った上で買うという品質志向が進んで、従来とは異なる二極化…所得による二極化でなく、同じ人が関心のある分野では高くても買い、無い分野では最低品質で安いものを選ぶ…が進み、商品のサービスや提供方法にも大きく影響してくると言えます。小売業はよく〝変化対応業〞であると言われますが、この様な 大災害が起こる度に業種業態を問わず小売業がライフラインの一部であり、いかに生活に無くてはならないものかを感じます。地域と共に、暮らしを守り、良くし、元気にする役割があると思います。〝常に変化する者のみが生き残れる!〞これこそが小売業であります。小売業部会、多くの会員の皆様がこの大きな変化をチャンスとすべく勇気や知恵が湧く場として、少しでも情報提供や交流が出来ればと思っています。今まで以上の参画をお願いいたします。第23回社社「いつも元気な小売業でありたい!」トレンドに対していかに遅れず、先取りすべくチャレンジしていくかが大切になります。提供が可能になったりと、ピンチをチャンスとすることが出来る時代になったと言えます。コラム7

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