所報9月号
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産学連携で地域経済をパワーアップ! 当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!第46回第46回 地域に特化した産官学連携を推進 愛媛大学が地域と協働して、地域の発展に貢献することを目的として設立された地域協働センター西条。同センター長に就任された羽藤氏にお話しを伺いました。~ 地域協働センター西条 ~│プロフィールを 教えてください。│地域協働センター西条 とは・・・。│今後の展開について・・・。 趣味は写真撮影という羽藤氏。以前は山へ行くほか、子どもが生まれた際は、専属カメラマンとして活躍していたとか。今は趣味に時間を割きたい思いを封印して、仕事に打ち込む。座右の銘は「なせば成る」。50歳。羽藤 堅治 氏愛媛大学 地域協働センター西条 センター長     植物工場研究センター 副センター長     大学院農学研究科 教授 博士(農学) 出身は新居浜市です。新居浜西高校を卒業後、愛媛大学農学部農業工学科を経て、愛媛大学大学院の農学科の修士課程、連合農学研究科生物資源生産学の博士課程を修了しました。卒業後は、日本学術振興会の研究員として従事した後、愛媛大学農学部に助手として採用され、准教授、教授とキャリアを積んできました。主要な研究テーマは、人工知能を利用した農業の知能化になります。恩師の橋本康先生らが提唱した「スピーキング・プラント・アプローチ」という考え方がありますが、これは植物の生体情報を各種センサーによって計測し、この生体情報と環境データなどからコンピュータを使って植物の状態を診断し、植物の成長に合わせた環境制御を行うことによって、植物栽培の知能化・自動化を目指したコンセプトです。これに関する、計測や知能化に関する研究を行っています。また、植物工場研究センターの副センター長としての6次産業化、さらに昨年には農学部の教務委員長を務めていた関係もあって高大連携活動を通して、西条市の方と交流を深めていたことから、今年7月より、地域協働センター西条のセンター長に就任しました。 西条市は「総合6次産業都市」を推進していますが、これに連携して、農業の6次産業化を支援しています。こうした中で、施設や機械設備が必要となったことから、大学が持つシーズを活用しながら地域と協働するために、当センターを設立しました。センターには、全学部から、日頃の活動などで西条地域に関わりのある16名の兼任教員を配置しています。高大連携をはじめ農業の6次産業化支援におけるフィールドワークやインターンシップ、産学官連携、地元企業への就職など、多様な活動の拠点となっています。最近、農業分野に進出を考える企業が多くなり、大学への相談も増えていることから、地元企業と広大な土地を持つ農家をマッチングするなど、新しい産業を創出していきたいと考えています。 当センターでは、愛媛大学の社会共創学部・農学部・理学部・工学部との関わりが強くなっていますが、今後、全学部と連携していきたいと考えています。多くの分野がある中で、既に先生方が取り組んでいる研究を強化することで、地域おこしや人材育成を進めていきます。まずもって、仕事づくりが出来なければ、人は定着しません。東予のモノづくり技術等と中予の企業ニーズのマッチングなど、大学を通じて県内企業間の連携の促進ができればと考えています。これからは、オール愛媛の視点で地域活性化に取り組んでいきますので、企業の方におかれましては、自社のシーズの活用方法など、お悩みのことがあれば、お気軽にご相談ください。コラム13

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