所報11月号
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大正14年創業  河本洋服店     これからも、お客様の体型と好みに合わせ、着て楽な紳士服を仕立ててまいります。自らの技術に満足せず鍛錬を続ける90 「自分の技術に満足したことはない」、そう語るのは、90周年を迎えた河本洋服店の2代目、河本周雄氏だ。お客様の体型に合う、着やすい「こだわりの一着」の紳士服を仕立てることに日々邁進している。 河本洋服店は大正14年、現代表の父、正一氏が軍服や国民服の製造、修理を行う洋服店として開業。戦後は、国民の間で広がった、紳士服の仕立てを主に行ってきた。周雄氏は、20歳の頃から同店で本格的に修業。今も昔と変わらず裁ちばさみを使用して、60当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。年以上も紳士服を仕立てている。周雄氏が特にこだわって取り組んできたことは、技術の研鑚である。「井の中のかわずではだめ。自分の腕前を知りたい」と、若い頃から全国各地のコンクールに挑戦し、数々の賞を受賞してきた。しかしながら、自分の技術に満足することはなく、年齢を重ねた今でも、「自分自身に喝を入れないと技術は低下する」と鍛錬を重ね、自己研鑚に励んでいる。 今後も、生涯紳士服の道に生き、お客様が喜び求める「こだわりの一着」を仕立てるため、技術の鍛錬に努めていく。メッセージ創業 周年事業所概要代表者:河本 周雄所在地:松山市本町1-3-1TEL:089-921-6024昭和10年創業(有)宮内これからも、地域密着で地元の人に役立つお店を目指します。戦時中の葬儀風景大切な人を大切に見送り供養する80メッセージ創業   周年事業所概要代表者:宮内 信枝所在地:松山市平井町1394-2TEL:089-976-0244 小野地区で仏具用品を販売している(有)宮内が創業80周年を迎えた。大工作業や木工ができる初代が、母体となる葬儀社を創業。当時の葬祭業は、今とは異なり、葬儀の際に使用する野道具を作って売ることが中心であった。 昭和53年に現在の取締役である4代目信枝氏が3代目保志氏に嫁ぎ、今は亡きご主人と地域性のある会社を目指し、二人三脚で歩んできた。当時はまだ自宅葬が多い時代で、式場となる家に装飾の幕を張り、葬具や造花をつくり、祭壇を組み立て設営するなど、職人としての技術と幅広い知識が求められ、丁寧に仕事を行ってきた。さらに、地域の葬儀屋さんとして、各行事の相談にも応じ、地元からの信頼を得てきた。 現在は、これまでの経験と専門知識を活かし、仏具用品の販売を中心に専門店として事業を展開する。葬祭業は会館の普及等、時代とともに大きな変化を遂げてきたが、保志氏からの「大切な人を大切に見送り供養したい」という想いは変わらない。これからも、地域に奉仕する心を大切に、頼りにされる専門店として歩んで行く。まつやまの老舗会員トピックス19

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