所報11月号
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<女性の活躍推進コラム><女性の活躍推進コラム>女活が会社を変える!!女活が会社を変える!!■取材先佐川印刷株式会社〒791-8018 愛媛県松山市問屋町6-21従業員数…90名、(男女比 約6:4) 管理職数…男性21名、女性5名代表取締役 佐川 正純 氏-女性の活躍推進に 取組もうと思ったきっかけとは・・・。 社長就任時以降、優秀な女性を積極的に採用していましたが、結婚や出産を機に退職する女性社員が増え、戦力となる人材を失ってしまうという問題に直面し、『女性が働きやすい環境とは何か?』を考え始めたことからです。-ポジティブ・アクションの取組みについては・・・。 取り組みは進めていたつもりでしたが、評価基準と照らし合わせた際に、男性社員ばかりの会議を行っていたり、採用試験において女性の面接官がいなかったり、女性管理職の比率の少なさに気づきました。そこで、女性の管理職登用や全部署に女性を1名以上配置するほか、ライフステージに合せた働き方を推進するなど、職場環境・風土改善に取組みました。※ポジティブ・アクション…女性に対する積極的改善措置-課題になったことは・・・。 管理職になりたがらない女性社員がいて、中には辞めた社員もいました。そんなとき、一人一人に向き合い「どんな不安や問題があるか」を聞きだし、情報を集めました。結婚や出産、育児に対する不安や自社にロールモデルがないことが一番の原因でした。-実際の取組み事例とは・・・。 女性のライフステージに合せた働き方として、正社員からパートへ、パートから正社員へといった自由な「動き」を認めています。特にライフステージに関わる大きな問題に対しては、個別に面談を行った上で決めますが、個別の問題や課題に合せ『柔軟な働き方』を選択できる努力をしています。「在宅勤務」という選択肢もあります。産休で仕事を離れても、会社の動きが分かるようにiPadを貸与しています。疎外感や不安を感じることもなく、復帰後もスムーズです。3年前から「SAKAWAなでしこ連」を発足させ、女性管理職と管理職候補生による活動も行っています。<女活に取り組むためのアドバイス> 「挑戦なくして成功なし」社員を変えさせることではなく会社を変えることから始めましょう。〇平成17年度 「愛媛労働局 局長奨励賞」受賞〇平成27年度 「均等・両立推進企業表彰」 均等推進企業部門「愛媛労働局長優良賞」受賞〇平成28年度 「えひめ子育て応援ゴールド企業」認証■従業員の声(デジタルメディア部 次長)竹内 祐子さん勤務歴13年。既婚者。 10年ほど前まで結婚・出産で退職する人がいました。その後、会社全体で「働き方」について考えるようになり、今では、女性のリーダーが増えることが当たり前になっています。また、他社との交流や外部セミナーに参加することで、他社で活躍する女性社員から刺激を受け、自らの働き方を考えるきっかけになりました。社内では、結婚して子供が生まれても働きやすい環境や風土があるので、「ずっとここで働き続けよう」という意識をみんなが持つようになりました。「女性をいかに活躍させて、業績を伸ばすか」という会社の強い思いを感じます。今号より、女性の活躍推進に取組む会員企業を3回シリーズでお届けします。第1回は佐川印刷(株)、佐川正純社長にお聞きしました。施策情報20

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