所報5月号
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セキ株式会社 代表取締役会長知識基盤社会が進める仕事改革豊かで快適な技術革新社会へ 21世紀社会は、新しい知識、情報、技術が全ての社会経済領域の活動基盤として重要性を増す、知識基盤社会と言われます。 IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ビッグデータなどの情報技術をはじめ、政治経済、自然環境、安全保障など、あらゆる面で、従来の常識や概念が通用しない、先の読めない、混沌とした時代を迎えています。 特に、わが国は人口減少、労働力減少時代を迎えて、多くの企業が働き方改革による雇用の確保に真剣に取り組んでいます。機械で代替できるものは代替させ、人は人こそが担うべき仕事をする事で、社会全体のサービスレベルを高めて行く事が急務になっています。 近未来的には、人工知能やロボット技術を使って、労働人口の約50%分の仕事が代替出来る技術的可能性があるとされます。 迫り来る労働力減少社会と、AIとの共存社会への移行準備として、「人でなければ出来ない仕事と「労働力減少時代が加速させる  AIと共存する近未来社会」第2回第2回は何か」「AIで代替されにくい仕事とは何か」について、様々な議論が進められています。 抽象的な概念を創出する創造性、他者との協調性や交渉力が要求されるサービス志向性、秩序的体系的な進め方では業務が完結しない非定型性の仕事など、際だった特徴を持つ、ネゴシエーター(折衝)、オーガナイザー(組織活動)、デザイナー(アイデアの創造)など、知識や特定技術以外の能力や専門性が必要とされる仕事は残ると言われています。 本来、『技術革新』とは人間が豊かで、より快適な社会を作るために存在するものです。時代が求めるスキルや、付加価値を生む発想や考え方をしっかりと自分自身で身に付ける努力が重要となってきています。イノベーションイノベーションととのの業企域地 進化しつづける人工知能が、多様な判断を行って、インターネット経由で最適化される『第四次産業革命』とされる変化が、社会や経済、生活環境を大きく変えつつあります。 AIによる急速な技術革新や機械化により、単純労働だけでなく、知的労働であっても、AIやロボットによって代替される仕事改革が進んでいくとされています。副会頭 関 啓三特集5

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