所報6月号
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サムライコラム:経営課題を斬る! 当会議所では、専門分野で活躍する士業の方々が集い、地域社会への貢献や相互の能力向上を目的に、「サムライ交流会」を設置し、相談会やセミナー、勉強会等の活動を行っています。サムライ交流会に所属する専門家から、企業の経営課題と解決策を考えるコラムを連載します。 松山商工会議所の「サムライ交流会」には13の「士」資格を持ったメンバーが所属しており、各々専門的な分野で一般の方々の生活や企業活動に深く関わった仕事をしています。経営、税務・財務、建築・不動産等、専門的な知識や技術が求められる業務であり、一般の方にはその内容がわかりにくいことから、クレームやトラブルに発展することもあります。トラブルの多くは「わからない、きいてない、おそい、できてない」といった原因によって発生します。専門的なことなので「わからない」から、お任せで説明を「きいてない」状態になり、仕事が「おそい」上に頼んだことが「できてない」となればトラブルになるのは当然です。 トラブルを避けるためには、まずはサムライ情報を集めることでしょう。商工会議所やサムライ業の団体へ問い合わせや、SNSで調べることも効果的です。また、私は中小企業診断士ですが、同じ資格でも経営戦略、人材育成、財務管理、販売管理、生産管理等いろいろな専門分野があり、また、サムライによって得意な領域があります。そのため、依頼したい内容にマッチしたサムライを選ぶことがポイントです。 もう一つは書面主義です。依頼する際は「お任せします」になりがちですが、「いくら」で「何」を「いつまで」にやってもらうのか、見積書や契「サムライ業とのつきあい方    〜トラブルをなくすために〜」第9回サムライ交流会・専門家派遣のご相談は当会議所 経営支援部TEL:089-941-4111株式会社 大建設計工務代表取締役社長 正岡 秀樹(中小企業診断士)約書、注文書・請書といった書面で明確にしておくことが重要です。逆に言えばサムライ業が発展するためには、こうした顧客に対する説明責任が求められています。当たり前のことですが、十分な対応がなされていないのが現状です。ぜひ、サムライ業を上手に活用して生活や仕事にお役立てください。コラム21

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