所報8月号
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この人に聞く 出身は松山市です。東京の大学に進学し、都内のITベンダーに就職しましたが、30歳を機に松山へUターンしました。ITベンダー時代は、運営管理、営業、プロジェクトマネージャーを経験し、Uターン後は、松山市内にあるBtoBの営業アウトソーシング会社に勤務し、営業担当者の育成、チーム管理、社員教育に携わりました。現在は、経営コンサルタントとして独立し、企業の経営支援に携っています。また、公的支援機関チーフコーディネーターとして企業を支援――愛媛県よろず支援拠点の特徴とは・・・全国でも高い評価を得ている支援拠点 拠点を開設以来、約2,300件の相談を受けてきました。昨年度は1日あたり7.9人、1人当たり年間約291件に対応しました。愛媛県よろず支援拠点の特徴は3つあり、1つ目は、他の拠点に比べ、現地を訪問する件数が多いことです。忙しい事業者の方々に移動時間を取らせることは真意ではないため、訪問を重視しています。2つ目は、各商工会議所や商工会等の支援機関、市町村、金融機関との連携です。他の支援機関を補完する事に注力しており、連携の「何でも、何度でも、よろずの経営相談を受け付けます」〜 商工会議所と連携し、      売上を拡大したい、取引先を増やしたい方を支援 〜愛媛県よろず支援拠点 チーフコーディネーター (IMソリューションズ株式会社 代表取締役) 岡本 陽 氏中小企業の経営相談に幅広く対応――愛媛県よろず支援拠点について教えてください。――プロフィールを教えてください。 愛媛県よろず支援拠点は平成26年6月に各都道府県に設置された公的支援機関で、本県では(公財)えひめ産業振興財団が運営しています。8月1日現在で、12人のコーディネーターが在籍しており、「よろず」の名前のとおり中小企業の経営に関する内容であれば、何でも、何度でも、相談を受けています。創業前だが、やりたい事が固まっていないという方もいれば、経営の課題がうまく整理できていないという方もいます。具体的には、経営戦略の策定、資金繰り、人事評価制度の作成などを支援しています。例えば、小売業やサービス業では、店舗や商品のコンセプトやパッケージづくり、新商品開発、店舗のレイアウトや陳列等の相談、製造業では、職場の5Sや製造現場の改善、知的財産に関する相談などです。また、海外展開・越境EC、SNSを使った情報発信や社内のシステム構築、また、最近では事業承継の相談も増えています。松山商工会議所とは拠点開始時点から連携して相談窓口を設置し、ともに会員企業の経営課題解決に取り組んでおり、今年度は、商工会議所内で毎週火、水曜日に窓口を開設しています。である、愛媛県よろず支援拠点の開始時から、サブコーディネーターとして参加し、平成28年4月からは、チーフコーディネーターとして拠点運営を行っています。この人に聞く2

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