所報1月号
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25会員トピックスくから城下町として栄え、現在も多くの観光客が訪れるロープウェイ街。その中ほどにある石丸ガス商会が、創業60周年を迎えた。経営の舵取りは、3代目になる泰弘氏が担い、祖父、父と引き継がれてきた暖簾を守っている。泰弘氏は「この仕事をやりたい」という強い気持ちから、30歳の若さで代表に就任した。当時は、先代や先々代と比べられることに相当な重圧を感じたとか。「お客さんに喜んでもらえるものを」というモットーで商売に従事、56歳になった今も、お得意さんから「兄ちゃん」の愛称で親しまれている。 そもそも同社は、薪炭店としてスタート。昭和30年にプロパンガスの販売を開始した。需要が伸びる中、業容を拡大したが、現在はオール電化の新築住宅が増加しており、業界を取巻く環境は厳しくなっている。そのため、同社では「創エネ」で注目されている、ガスから、電気とお湯をつくるエネファームの販売に力を注いでいる。環境やエネルギーに対する消費者の意識が変化する中、エネファームは今後の主軸商品になると見込む。エネルギーに関するビジネスは流行り廃りの時季を見極めることが鍵となる。そのため、「情報」は最も大切で、異業種との交流や、商圏の違う都市圏に足を運ぶなど、その収集のための労は惜しまない。「目先の利益よりも、商売の継続を」と語る泰弘氏は、既に次の10年に向けた新しい歩を進めている。?石丸ガス商会昭和25年創業創業60周年会員トピックスMEMBERS TOPICS古年冬場になると、その流行が気になるインフルエンザや風邪。「暖冬の影響か12月は流行の兆しが見えませんね」と教えてくれた上田薬局が創業60周年を迎えた。 医薬品の販売に加えて、薬剤師が調剤を行う薬局として地域に欠かせない同店は、昭和25年に木屋町にて営業を開始した。当時は、お店で薬を購入し、体調不良を治す人が多く、お客様の症状を確認しながら医薬品を販売、また、地域の方の体調に関する様々な相談も受けた。現在は、2代目の大佐氏が経営を担っているが、先代は医業に精励する姿勢が高く評価され、厚生労働大臣表彰などを受賞した。 大佐氏は、大学卒業後、医薬の知識を活かすため医薬品卸会社に就職。当時、知り合いの医師に「お店で処方箋を受けて欲しい」と依頼されたことをきっかけに調剤を併設するスタイルへ転換を図った。業界としても医薬分業が進むなか、上田薬局は、時代の流れとリンクし、2店舗目を出店するなど、着実な事業拡大を図ってきた。 「先代が築いてくれた信用という財産と、地域の方々をはじめ、出会った人々の?人財?に恵まれたこと」が長年続いた理由だとか。今後は、先代が大切にしてきた志への原点回帰を図り、お客様とのコミュニケーションを深め、相談に来やすい身近な薬局として、さらなる発展を目指す。?上田薬局昭和25年創業創業60周年事 業 所 概 要?上田薬局代表取締役 上 田 大 佐 氏所在地/松山市木屋町1-5-1TEL/089-924-2946事 業 所 概 要? 石丸ガス商会代表取締役 石 丸 泰 弘 氏所在地/松山市大街道3丁目2-41TEL/089-921-2505毎

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