所報4月号
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この人に聞くこの人に聞く3PROFILE愛媛県内企業では、アジア、中国が貿易投資の中心となっています。岡部光利氏昭和46年生 群馬県出身平成 7年 ジェトロ入会平成12年 クアラルンプール・センター(マレーシア)平成16年 経済産業省 出向平成18年 海外調査部アジア大洋州課 課長代理平成23年 愛媛貿易情報センター 所長 中学、高校と野球部に所属。大学時代は世界各国を旅行し、その経験からジェトロに関心をもった。マレーシアには縁があり、妻と知り合ったのはマレーシアとか。妻と二人で来松。赴任中は、愛媛、四国を旅に周る予定。所在地:松山市大加賀2丁目1-28 アイテムえひめ3階TEL:089-952-0015FAX:089-952-8588http://www.jetro.go.jp/日本貿易振興機構(ジェトロ) 愛媛貿易情報センター 一時期の行き過ぎた円高は解消されつつありますが、引き続き為替の動向には注意が必要です。ジェトロの調査では、企業の採算為替レート(回答企業の中央値)は1ドル85円、1ユーロ115円となっており、依然として厳しい状況です。今後、有望な販路開拓先については、業種や製造する品目・サービスなどで変わってきますので一概には言えませんが、拡大するアジアの富裕層・中間層を見過ごすことはできないのは確かでしょう。中国、インドに次ぎ、ここ1、2年で消費市場として注目されているのはインドネシアだと思います。世界第4位の2億4,000万人の人口規模を誇るインドネシアは、好調な経済を背景に、1人当たりの名目GDPはモータリゼーションが起きる水準と言われている3,000ドルを超え、2010年の時点で人口の過半数が中間層に達していると言われています。親日的なマーケットでもあり、このまま安定成長が続けば、一大消費市場として期待できます。―今後の海外情勢と今後有望な販路開拓先は・・・1億人を超える中間層を有するインドネシアに注目―県内の中小企業が海外への販路を拡大するには・・・キラリと光る製品を持つ企業をフルサポート 海外販路開拓のためには、まず、その製品が相手国の輸入禁止・規制品目に該当していないかなどの規制・制度を調べる必要があります。また、市場規模、競合相手、取引候補、流通構造、商慣行などの情報も収集する必要があります。これらを全て自前で行うことは難しいことから、ジェトロでは、海外に販路を開拓したい中小企業の皆様向けに「輸出有望案件発掘支援事業」を実施しています。これは、キラリと光る製品を持ち、海外への販路開拓意欲もあるものの、輸出の経験がない企業に対し、海外展開を手取り足取り支援する事業です。審査を通れば、ジェトロが2年間、1社に1人の専門家を専任し、お客様の製品にあわせて戦略を策定し、マーケット・バイヤー情報の収集や海外見本市の随行、商談の立会い、最終的には契約締結や代金回収までをフルサポートします。現在も愛媛県で3社(うち松山2社)がこの事業を活用しています。海外ビジネスにご関心のある企業の皆様、まずはお気軽にご相談ください。「輸出有望案件発掘支援事業」具体的支援内容●輸出戦略のアドバイス●マーケット情報の収集●バイヤー情報の収集●海外見本市随行●商談支援●契約締結アドバイス●代金回収などアドバイス

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