所報5月号
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 築山町の松山市青少年センター体育館前に今回の解説板「お囲い池跡」があります。 今は埋め立てられていますが、江戸時代は、藩主松平家の別荘地で、灌漑池が掘られていたようです。寛政年間、大洲より伊東祐根を招き、この地を活用して、神伝流泳法を藩士に普及させました。明治時代には、松山高等小学校水泳場として活用されています。 同校の「水泳科撮要」という書籍を国立国会図書館の近代デジタルライブラリーで閲覧することができます。記載によれば、総面積は1400.8坪、初心者は綿花を耳栓に使用してもよく、オリー金銭で買えず権勢で奪えず 【第20回】ブ油を附着させれば効果的など、詳細な指導方法が残されています。また、小学生がプールへ持参した「命札」の原型も図柄付で記載されています。 同書の冒頭には「凡そ金銭を以て購ふべからず、権勢を以て奪ふべからざるもの程貴きはあらじ、歴史は実に之に属する所の財宝たり。」とあります。松山の水泳の歴史を称えたくだりですが、解説板を巡っていると、その言葉を深く感じることができました。■お囲い池跡住所電話松山市築山町12-33089-943-3346(松山市青少年センター)コラムコラム23

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