所報9月号
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松山地域の景気動向は回復基調に~業況・売上・採算・資金繰りの全数値が改善~当所では、管内企業の景況及び経済動向などの情報収集・分析を行っています。今号は、平成24年4~6月期に関する調査の結果を報告します。今期は、前期に比べ、全てのDIが改善。資金繰り、採算DIは2期連続、売上DIが3期連続での改善となりました。逆に、見通しは小幅ながら全てのDIが悪化しています。 前期まで、他業種より高い数値で推移していた建設業は、小幅ながら全てのDIが悪化しています。逆に、低い水準で推移していた製造業は全てのDIが大幅に改善しました。また、卸売業・サービス業もDI値は改善しています。小売業は横ばいとなりました。 来期の見通しは、小売業を除き、全体的に悪化傾向となりました。特に卸売業とサービス業で悪化傾向が顕著になっています。● 今期直面している経営上の問題点● 産業別動向● 全産業におけるDI値の推移● 調査概要 今期の設備投資実施件数は31件(22.6%)で、前期(30件、21.6%)より若干増加しています。来期の見通しについては、31件(22.6%)と今期と同じ実施割合となりました。● 設備投資の実施状況まとめ産業合計対象数製造建設卸売小売サービス2921225272196回答数1817113952137 全体的には、前期、前々期に続いて回復傾向にあるDIが多く、景気は持ち直しているという結果となりました。業種間では回復内容にばらつきがあり、特に製造業の大幅な改善が全体を下支えしています。今後の見通しについては、前期と比べ、今期よりも悪化すると回答した事業所が多くなっており、景気の持ち直しは長く続かないと見込んでいるようです。●調査時期 四半期毎に調査(年4回実施)●調査期間 平成24年5月25日~6月1日松山市内景況調査 経営上の問題点においても、引き続き、需要の停滞が多く回答されていますが、建設業では請負単価低下、サービス業ではニーズへの対応と景気構造が若干変化していることが読み取れます。 今後、景気が回復基調を保つのか、反転悪化するのか、注視する必要があります。0-10-20-30-40-50-60-702110-12211-3224-6227-92210-12221-3234-6237-92310-12231-3244-6247-9(見通し)業況売上資金繰り採算●調査対象 当所議員、地域振興委員等196企業●回答状況 右記一覧による需要の停滞請負単価低下需要の停滞需要の停滞ニーズへの対応ニーズへの対応官公需要の停滞大企業との競争ニーズへの対応需要の停滞原料価格上昇民間需要の停滞販売単価低下購買力流出利用料金低下順位1位2位3位産業製造業建設業卸売業小売業 サービス業会議所の動き会議所の動き8

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