所報4月号
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会頭白石省三(三浦工業株式会社 取締役会長)The winds of Matsuyama私が考えるこれからいと周回軌道には乗せられず、また、引力に引き戻され、墜落してしまいます。 もう一度、浮かれることなく、三本目の矢、三段目のロケットについて、真剣に考え、成功させなければ元の木第1回「予測できた危機をなぜ防げなかったのか?」第11回「 アベノミクス 三本の矢について 」阿弥になってしまいます。成長戦略は保護することではなく、規制改革であり、そこから生まれるイノベーションです。そして、長期的な財政再建の目途をたてることが、成長の条件であります。 農業、医療、教育の分野は、特に大きな成果が期待できると思います。教育改革は将来の人材を育てるという意味でも、重要です。教育界に競争原理は向かないとか、政治は介入すべきでないという意見もありますが、今のままでは、世界から取り残されます。 そして、何度もいいますが、全ての出発点は、政治改革、行政改革からです。一票の格差について、違憲判決が次々と出ています。大幅な議員定数の削減も含めた抜本的改革をお願いしたいものです。違憲国会が憲法改正を審議するなど笑止千万といいたいところです。 三本の矢が一つになって、明るい日本の未来が拓けるよう願っております。三段目のロケットを成功させ周回軌道へ教育・政治・行政改革で日本の未来を拓く 今や、アベノミクスは、円安、株高で、世の中からおおもてです。しかし、喜ぶのは少し早いのではないでしょうか。 三本の矢(アベノミクスは、大胆な金融緩和、機動的な財政政策、成長戦略という基本方針を三本の矢と表現)とは、もともと毛利元就の三本の矢の教えにならったものと思います。それは、一本、一本の矢は弱くても三本一緒になれば強くて折れないと言う意味だと教えられました。従って、一本目、二本目が成功したかに見えても、三本目が揃わなければ役に立たないということです。 アベノミクスも、そういう意味では、三本の矢というよりは、三段ロケットのようなもので、一段目、二段目が成功しても、三段目が成功しな・・・・コラム6

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