所報4月号
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当所では、地域商工業者の景況並びに経済動向等に関する情報の収集・分析を行っています。今号では、平成25年1~3月期の調査がとりまとまりましたので、ご報告します。 卸売業は、前期より全てのDIが改善しました。特に、業況DI・採算DIは30ポイント以上の大幅な改善となっています。製造業・建設業は、前期、大幅に改善した売上DIが一転、大幅な悪化となりました。製造業の売上DIは50ポイントも悪化しています。来期の見通しについては、小売業・サービス業で全てのDIが改善となっていますが、それ以外の業種では、横ばいか悪化するDIが多くなっています。今期・見通しともに、業種間で大きな格差が出た結果となりました。 産業別動向 全産業におけるDI値の推移 今期の設備投資実施件数は28件(20.3%)で、前期(28件、20.4%)と同じ件数となりました。来期の見通しについては、27件(19.6%)と今期より減少した実施割合となっています。 設備投資の実施状況まとめ産業合計対象数製造建設卸売小売サービス 合計2922225270195回答数1617153951138 全産業の平均で見ると、低水準で横ばいの推移となっていますが、卸売業のように大幅な改善となった業種もあれば、一方、製造業などは大幅に悪化しています。来期の見通しについても業種間の格差が顕著になっています。景気動向は業種別で乱高下しており不安定な状況と考えられます。●調査時期 四半期毎に調査(年4回実施)●調査期間 平成25年2月25日~3月1日●調査対象 当所議員、地域振興委員等195企業●回答状況 右記一覧による 経営上の問題点では、需要の停滞と仕入・材料高が回答されており、震災復興需要が当地までは及んでいない事が予測されるなか、材料不足や円安による仕入コストの上昇が経営の課題となっているようです。政権交代による景気回復が期待されるものの、設備投資も減少しており、楽観視はできない結果となりました。0-5-10-15-20-25-30-35-40-45-50227-92210-12231-3234-6237-92310-12241-3244-6247-92410-12251-3254-6(見通し)業況売上資金繰り採算 全DIとも低い値で横ばいの動きとなりました。業況DI・採算DIが改善、売上DI・資金繰りDIが悪化していますが、動きは小幅です。来期の見通しについては、全てのDIが改善しています。今期直面している経営上の問題点需要の停滞請負単価低下需要の停滞需要の停滞需要の停滞原料価格上昇材料価格上昇販売単価低下大型店等との競争ニーズへの対応ニーズへの対応民間需要の停滞仕入単価上昇ニーズへの対応利用料金低下順位1位2位3位産業製造業建設業卸売業小売業 サービス業松山管内景況調査松山管内の業況は低水準で横ばいの推移~業種間の景況格差は顕著化~会議所の動き8

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