所報4月号
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まつやまの老舗まつやまの老舗当所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。事業所概要事業所概要創業周年創業周年代表者:阿部 良彦所在地:松山市勝山町1‐8TEL:089‐921‐3687時代のニーズに合った戦略次代のニーズをつくる技術あべみこし(有)阿部神仏具店神輿から祭り衣装まで職人が手作業でつくります。祭りに関することはお気軽にご相談ください。阿部神仏具店からのメッセージ130明治15年創業(有)阿部神仏具店 130年の歴史を有し、神仏具全般を取り扱う阿部神仏具店。創業時は唐人町で、ぬしや(塗屋)を営んでいた。当時、神輿は大工・塗り・彫金ごとの分業でつくられており、同社は、阿部塗工所として、塗りを担当していた。その後、完成した神輿から他分野の技術を習得し、神輿の一貫作業に着手した。 現在、経営を担うのは6代目となる阿部良彦氏。代々受け継がれる技術を職人として守り続けている。完成度の高いものが自動で大量生産される現代、神輿の製造も機械によるものだと誤解を受けることが多い。しかし、同社では、「切る」「削る」「叩く」「焼く」「磨く」といった工程すべてを手作業で丹精に行っている。その技術は、製品が観光客の目にとまり、遠方からの受注につながるほどだ。また、少子化に合わせ、神輿の台車製作のほか、女性神輿なども展開している。経営戦略は時代にあわせるが、職人の技と技術を守り、「手作り」の良さは次代に伝えていく。代表取締役 鴻海 俊平 所在地:松山市土橋町18‐1TEL:089‐941‐2915江戸時代から続く老舗の歴史は公私ともに地域貢献(有)江戸茂薬局 地域に密着した薬局を追求するため気軽に相談でき、地域の人に頼られる薬局を目指していきます。江戸茂薬局からのメッセージ270寛保2年創業(有)江戸茂薬局 「程々な生活をし、地域に密着した薬屋を追求することが事業の秘訣」と語るのは、創業270年、江戸茂薬局の先代(7代目)の鴻海茂寛氏。その教えに倣い、現在は、県薬剤師会常務理事と松山支部長を務め、地域業界の発展に尽力する鴻海俊平氏が8代目として老舗を経営する。 創業は、八代将軍 徳川吉宗の時代。薬草卸を営んでいたが、著名な漢方医 永井権中氏が晩年、初代の江戸屋茂右衛門の家に身を寄せ、12種類の生薬を配合した胃腸治療の妙薬「寛順圓」を創製した。「江戸茂ぐすり」と呼ばれ、食あたりや消化不良に良く効き、松山城下で親しまれたそうだ。陸軍松山連隊の兵士の常備薬にもなっていたとか。戦後、薬事法の改正により現在の薬局へ変更。保険調剤の他、一般用医薬品などを取り扱っている。 今後も、老舗の教えを守り、お医者さんに診てもらう前に、相談に来ていただけるような薬局を目指していく。「商工技芸愛媛魁」より 神戸 上田利十郎編(江戸茂 五代目 鴻海茂平太氏の頃)会員トピックス19

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