所報9月号
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大学を卒業後、(株)フジに入社しました。今までの仕事の中で一番思い出深いことと言えば、昭和57年の広島店、また、平成元年のフジグラン松山という中四国旗艦店の開店に、現場の担当者として携わったことです。その後、人事や店舗運営の責任者など、様々な業務を経験しました。 平成22年に当社の社長へ就任し、3年半が経ちました。改めて、気候・災害や国際情勢など、様々な環境要件に業績が左右される業界であることを痛感しています。 常に変化への適応とリスクヘッジを考えることに、試行錯誤した3年間となりました。―プロフィールを教えてください。環境変化への適応力とリスクヘッジ―旅行業界の動向については・・・。マーケットの縮小と顧客ニーズの多様化地域になくてはならない旅行代理店を目指して地域になくてはならない旅行代理店を目指して~Face to Faceで地域密着型企業の最終形へ~(株)フジ・トラベル・サービス 代表取締役社長 辻 英信 氏この人に聞く 業界を取り巻く環境は厳しいものがあります。近年の「旅行業者の取扱高」は20年前と比べて2割以上も減少しています。全国的な人口減少や若年層の旅行離れによるマーケットの縮小、インターネットでの直販化の拡大などが要因とも言われています。さらに、当社の営業エリアである中四国地区の人口減は全国平均を上回るスピードで進んでおり、楽観的な見通しはできません。 一方で、近年お客様は旅に、「見る、動く、泊まる、食べる」はもちろん、「感じる、体験する、考える」といった価値を求めるようになりました。旧態依然の旅行商品ではお客様の満足を得ることが難しくなっており、そのため、既存商品だけでは顧客毎のニーズに対応できなくなっています。旅行代理店のかじ取りは、より難しくなっている状況です。―そのような環境の中で貴社の取り組みは・・・。店舗のチカラと新販売チャネルの調和 当社は、2014年に創業30周年を迎えます。創業からこれまで、ショッピングセンター内店舗での対面販売を中心にサービスの提供を行ってきました。現在の店舗数は、中四国を中心に35店となっています。 最近は、旅行者自身が簡単に情報を入手できる環境が整っていますが、氾濫する情報の中で、自分にとって本当に有用な情報を正確かつ素早くキャッチすることは難しく、旅先での不満を感じるという声もよく耳にするようになりました。見ず知らずの旅先でお客様が本当に必要とする情報の提供は、インターネットだけでは不十分な部分もあり、対面販売であればカバーすることができます。だからこそ当社はFace to Faceの店舗のチカラにこだわっています。当社の強みを活かす中で、大切なのは、豊富な知識を持ち、提案力を身に付けた人材を育成することです。お客様にタイムリーかつ有用で安心な情報をお届けすることこそ当社の使命と考え、社員教育を重点方針の柱として取り組んでいます。 また、2012年度よりメディア旅行とインバウンド旅行の事業拡大を図っています。 メディアを活用して、お客様に近づく努力をすることで、当社をご利用していただく機会を増やしていきたいと考えています。メディア旅行への取り組みは業界では後発となりますが、当社の強みである地域性を生かし、他社には無いテーマ性の高い旅行商品の開発に取り組むこの人に聞く2

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