所報10月号
4/28

出身は旧面河村です。松山の高校に入学し、松山商科大学へ進学しました。在学中、数人で石の販売を始め、卒業後に現在の会社を設立、昭和54年に代表へ就任しました。当時、石を扱う業界には、販売というスタイルがなかったことから、ビジネスの可能性があると考えたためです。その後、30歳を過ぎたぐらいから、勉強をする機会に恵まれ、学ぶほどに、時代が変わっても百年、千年と不変である石への思いを深めました。今年で創業から38年になりますが、この仕事に出会えたことに感謝し、石という素材の素晴らしさを語り続けたいと思います。―プロフィールを教えてください。大学3年生の時に事業をスタート―事業の概要については・・・。販売から施工まで・・・お客様の想いを形にする日本一の幸せ度の会社づくり日本一の幸せ度の会社づくり~ 千年変わらない…石から始まるエコ宣言を実践 ~(株)石材振興会 代表取締役 高岡 政次 氏この人に聞く 石に関わることに幅広く携わっています。35年前から保有する、八坂寺にある八坂霊園をはじめとした、霊園の企画・造成や墓石の加工販売が主な事業になります。また、石に関する建築工事を行うことができるのも当社の特徴です。愛媛県武道館の石積み工事、銀天街舗装改装工事などにも携わっています。技能士の資格保有者も多く在籍しており、石のことなら販売から施工まで一貫して対応できます。一方、この業界の市場規模は全国でも6千億円程度です。今後、マーケットは縮小が見込まれます。また、お客様のニーズも大きく変わっています。当社では、お客様と一緒に、その想いを形にできるような仕事を行うことで、企業の付加価値を創造し、事業を展開していきたいと考えています。―特に注力している事業はどのようなものですか。芸術性の高い石の作品を提供 石のビジネスに携わっていることから、全国の様々な石の作品を見て歩きましたが、心に響くものはありませんでした。そのような時に、ふとしたきっかけで出会ったのが、彫刻家の濱田亨です。彼は、高校時代の同級生ですが、現在はフランスで活動している世界的にも著名な芸術家です。地元の松山で展覧会をする時に連絡をもらったことから、彼の作品を見たのですが、本当に心を打たれました。それから積極的に作品を取り扱うようになり、美術館や大街道での展覧会を企画したり、愛媛大学のミュージアムや官公庁の施設などへ作品を提供したりする取り組みを進めています。 当社の伊予市にある展示場には、彼のギャラリーである「OPUS」を開設しています。ぜひ一度足を運んでみてください。芸術性の高い石の作品を世の中に提供する▲35年間で3,000基を販売。現在も分譲中の八坂霊園。この人に聞く2

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です