所報3月号
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副会頭佐伯 要伊予鉄道株式会社 代表取締役社長 地球上のあらゆるものは、社会も経済も含め、誰も待ってくれない速度で変化をしている。進化論のダーウィンは『この世に生き残る生き物は強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは変化に対応できる生き物だ』と、変化に対しその兆しを捉え対応する事の大切さを教えている。 しかし、その変化の兆しに気づいたとしても何らかの行動に繋がらなければ何も気が付かなかった事と同じである。従ってその変化の兆しを的確に見極め解決できる組織を構築し、そしてその組織は全体的にバランスのある意思決定等ができる事が必要とされる。例えば、平「変化の兆しを 捉えて行動へ」「変化の予測と 天気図」当日の空模様は勿論、気圧・気温・湿度・風向・雨量等の変化が読めるようになり、天候に対しての予測が可能となる事により、ビジネス・レジャー・スポーツ等の行動に大いに役立っている。この様に変化の兆しを正しく捉える事が出来るよう日々皆さんの話をよく聞き、勉強し精進したいと思っている。成23年からの人口減少・少子高齢化の時代の予兆を捉え、数ある対応策の一つとして、愛媛県では、少子化の主たる要因である未婚化・晩婚化に対応するため、平成20年11月に「えひめ結婚支援センター」を開設、愛媛県法人会連合会に委託し、婚活事業を企業・団体・ボランティア等と連携し組織として取り組んでいるのが解りやすい例である。 変化の兆しを捉えるのは霞みたいなものであるが、変化が起きてから見直すのでは遅い。変化の兆しを感じ行動する組織マネジメントでは、信憑性が低いと思われる事についても色々な角度で分析検証をすることである程度見えてくる。この様な事でより正確に早く変化の兆しを捉えているのが天気図であると思う。(情報通信の発展の大きな力があってこそであるが)日本の最初の天気図と現在の天気図を比較してみると昔の天気図からは次に来る天気の予測ができるものではない。しかし、現在の天気図では「変化の兆しに気付き、 いかに速く、  正確に兆しを捉え対応できるか」第2回▲現在の天気図開始当初の天気図(明治16年)▲コラム7

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