所報4月号
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副会頭藤堂 勢治有限会社塩屋呉服店 代表取締役社長 会社の経営を考える時、学者、経営コンサルタント、あるいは上場企業のスタッフまでが、やれ経営学、経済学だとか言われて、学問が経営の音頭を取っているかのように、聞こえますが、果たしてそうでしょうか?会社も生き物だと思います。その生きざまを見つめて、理解しなおしながら前進を図ることが常道だと思います。 会社経営を生物学の物差しで捉えてみると、最初に考えられることが、会社の寿命ということになります。寿命は生まれてから今日までの歴史から、これからどうし「会社の生きざまを見つめて前進」「顧客管理とマーケットへの対応」 会社は日々脱皮を図りながら、発展、継続をしていきたいものです。今後、最も脱皮しなければならないものが顧客管理とマーケットへの対応ではないでしょうか?顧客に対しては差別化に始まり、顧客満足度に至るまで、取りざたされています。取引先の30%で80%の売上を占めている、その取引先の顧客管理はどうなっているかという質問に的確な返事のできる会社は稀だと思います。そこで、新規開拓が進まないといってなげいていてはダメです。新しいことは、今やっている無駄な、無意味なことをやめるしかないのでしょうか?今を支えている30%の重要な顧客の寿命が来てから、慌てても間に合いません。なければならないかという課題が発生します。この課題が重要な経営のポイントとなるのではないでしょうか?会社もいつか生まれて(創業年・月・日)、いつの日か消滅(廃業・整理・倒産)します。そんな当たり前の事を経営者は自覚する運命にあると思います。 会社の寿命は30年余りと言われます。それでは、会社が30年で消滅するかというと、そうではないのです。部分的に新陳代謝を日々繰り返し、新しい時代に対応しなければなりません。会社が部分的に変化していかなければ、命取りになります。汗水たらして頑張る経営管理が大切なのです。過去に挫折を知らない中小企業の経営者から大企業の方々まで、会社は永遠に不滅だと信じた時代もありましたが、今、真剣に原理原則で経営を行うことが求められています。「会社の寿命とは  〜変化することで継続・発展を〜」第3回6コラム

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