所報11月号
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――松山の活性化については… 松山市役所で転入手続きを済ませた際、松山市の将来都市像が「人が集い笑顔広がる幸せ実感都市まつやま」であることを知りました。大変素晴らしい将来像だと思います。この「幸せ実感」を様々な面から増幅させ広く伝播することが活性化のポイントでしょう。松山には色々な顔があり、例えば、50万の人口を抱え都市型のサービス産業が集積する県庁所在地としての顔。次に「ものづくり」のまちという顔。さらに道後温泉など多くの顔を持つ松山は「観光」「健康」に更なるポテンシャル千葉 幸治 氏 宮城県仙台市出身 43歳 趣味は全国の城めぐりや読書のほか、松山に来てからはジョギングやサイクリングが追加になったとか。先日開催された、今治シティマラソン、しまなみ海道サイクリング大会にも参加。「地域に寄り添いつつも埋もれず、少しでも役立つよう考え汗をかく」ことをモットーに業務に携わる。【 略歴等 】平成 5年 4月 北海道東北開発公庫入庫平成11年10月 日本開発銀行と北海道東北開発公庫の 両組織を承継し日本政策投資銀行が設立平成20年10月 株式会社として(株)日本政策投資銀行が設立平成21年 4月 (株)日本政策投資銀行 審査部 参事役平成22年 6月     〃      四国支店 課長平成26年 6月     〃      松山事務所長(株)日本政策投資銀行 松山市三番町7-1-21 ジブラルタ生命松山ビルTEL:089-921-8211 FAX:089-921-8220http://www.dbj.jpprole多くの課題(人口減少下での地域活性化や財政制約下でのインフラ更新など)を抱えていることを踏まえ、当行の役割として「企業の成長を後押しするメザニン・投資等の資本性資金やインフラプロジェクト等への長期資金等、安定的な資金供給」と「これまでの経験知を活かした知的サービスの創造・提供」を通じて、多様な金融プレーヤーとともに円滑な市場を形成し、日本の課題を長期的な視点でとらえ、その解決に向け着実に取り組んでいくこととしております。当事務所においては、知的サービス部分を担っており、最近では地域の金融機関と連携し、公共施設の全体的な資産管理の業務を担う自治体の方々を対象として外部講師等を招いた勉強会を開催しております。体育館や公民館などの公共施設は今後、人口減少などから需要が変化する一方、自治体は財政面での制約もあるので施設の更新・統廃合・長寿命化などを地域のニーズにかなう形で計画的に行わなければなりません。この勉強会では、当行の知見やネットワークを活かし、それらの計画づくりに役立つ情報を提有数の観光資源を擁する観光の街という顔。という具合に色々な顔、言い方を変えると「財産」があります。これらに「地域住民の幸せ実感」という要素を上手く織り込むことで更なる発展の可能性があるのではないでしょうか。特に「観光」については、全国の事例をみていると、地域住民自らが楽しむ姿勢や遊び心を持つ余裕がその継続性と盛り上がりをもたらしているようです。道後温泉などでは実際の取り組みとして既に具体的な動きもみられ更なるポテンシャルを感じております。 また、最近では「健康経営」という概念を耳にすることが増えました。要は従業員が健康になればいい仕事ができるので組織をあげて取り組みましょう、というシンプルな考え方ですが、雇用期限の引上げや新規採用の激化などを背景に注目度が高まっております。県内では既にスポーツを通じた地域活性化が図られているところですが、高齢化は全国的な流れでもあり、これを前向きに捉えた「健康」をキーワードとした産業振興、地域活性化もあり得るでしょう。供するものです。当事務所は平成元年に旧日本開発銀行松山事務所として業務を開始し、現在に至っておりますが、愛媛・松山の更なる活性化に少しでも役立つような情報の提供や地元自治体の各種施策策定のご協力など地域の持続的発展と元気に貢献できるよう一層努力して参りたいと思っております。この人に聞く3

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