所報4月号
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 当所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!産学連携で地域経済をパワーアップ!第31回第31回 産学連携による地域の課題解決を No4 「農漁業の南予」「観光の中予」「工業の東予」と分類される愛媛県の産業の中で、四国随一の産業集積地帯である東予を拠点として愛媛大学工学部が新設した、「工学部イノベーションセンター」。そのセンター長に就任された三浦先生にお話を伺いました。~工学部イノベーションセンター~愛媛大学 工学部 イノベーションセンター長教授三浦 清孝 氏  趣味は読書・釣り・切手収集・ゴルフなどのスポーツ全般と多岐にわたる。センター長に就任してからは、専ら文献等から情報収集をすることに時間を使っているとか。63歳。│プロフィールを 教えてください。 出身は新居浜市です。大阪大学を卒業後、昭和49年に住友化学に入社し、平成26年11月まで勤務しました。人生の大半を新居浜市で過ごしました。愛媛大学が新居浜市に「工学部イノベーションセンター」を設置する際、以前からお世話になっていた愛媛大学の荒木先生をはじめ、いろんな方とのご縁により、センター長に就任しました。生まれ、育った、新居浜の地で、産業の発展、地域の再生のお手伝いをすることが私のミッションであると肝に銘じて職務に携わっています。 当センターは、「産学連携」による工業に特化した共同研究や人材育成を推進し、地域に貢献することを目的として設置された、愛媛大学工学部のサテライト機関です。大小さまざまな製造業者が籍を置く東予地域が活動の拠点ですが、全県一区と捉え、ニーズとシーズのマッチングを行っています。また、愛媛大学工学部は、新居浜高専から派生し、創設された昭和24年から14年間、新居浜市に拠点があったことから、同地に「工学部イノベーションセンター」を設置しています。工学部がこれまでに行ってきた、多岐にわたる教育・研究の成果等を積極的に活用し、企業との連携を行うことで、地域の発展と諸課題の解決に貢献していきたいと思っております。将来的には、工学部の原点の地から、世界規模で活躍する新たな産業を興すことを目標としています。 「地域は疲弊している」というドラスティックな言い方をよく耳にしますが、愛媛には、多くの技術力のある企業とそこで働く素晴らしい人材がいます。しかし、多くの中小企業において時間・資金の両面から研究開発を行うことが簡単ではなく、それは、企業規模が小さくなるほど顕著になっています。「工学部イノベーションセンター」は大学と企業のマッチングを行い、共同研究・開発を促進することにより、研究機関が保有する豊富な「知」や「設備」、「ブランド力」を最大限に活用できる環境づくりに取り組みたいと考えています。また、論語に「温故知新」という言葉がありますが、現代のイノベーションとは、今までの技術をもとに、既成概念を払しょくし、スピーディに新しいものを創造していくことだと感じています。企業と大学がWin-Winの関係を築きながら「協奏」することでイノベーションを起こし、地域の「競争力」を高め、地方の創生に取り組んでいきたいと考えています。│今後の活動展開 について・・・。│工学部イノベーション センターとは・・・。コラム13

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