所報5月号
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第32回 当所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!産学連携で地域経済をパワーアップ!第32回 産学連携による地域の課題解決を No5 社会のニーズを捉え、愛媛大学が持つ資源の地域への還元を目的として創設された産学連携推進センター。そのセンター長に就任された野村先生にお話を伺いました。~産学連携推進センター~ 学生時代にはプロレス研究会に所属、リングネームは「ラッシャー輪島」。体を動かすことが好きで、最近の趣味はジョギング。マラソンのベストタイムは3時間27分。好きな言葉は「左は世界を制する」。もともとはボクシングの格言だが、左利きのトッププレイヤーは長く王座に君臨できるという意味で捉えている。人と違う視点を持つことで新しい発想が誕生する。先生自身も左利きだとか。50歳。│プロフィールを 教えてください。 生まれは福井県ですが、幼少の頃、石川県の白山市に移りました。地元の高専から豊橋技術科学大学に進み、熱工学を専攻しました。博士課程を修了し、愛媛大学の公募を受けて、愛媛に赴任しました。愛媛に来て20年が経ちましたが、温暖で雪が降らず、温厚な人柄と時間の流れが緩やかなことから、「日本のカリフォルニア」、「ゴールドコースト」だと思っています。今では、伊予弁が自然と出るようになりました。 愛媛大学では、南予水産研究センター、東予では紙産業イノベーションセンターなどを創設し、産学連携を進めています。特に、南予水産研究センターでは、スマの完全養殖が注目されていますが、大量生産できれば食文化の革命となる研究です。さらに地域社会との連携を強化していく上で、平成28年度に設置される社会共創学部が重要な役割を担っていくことになると思います。本学部は文理融合型の学部であり,卒業生を地元に就職させることを大きなミッションとしています。現在、愛媛大学では、約4割が地元の学生ですが、その多くが県外で就職します。大学では、今年度から全学生の必修科目として「えひめ学」を開講し、愛媛のことを知ってもらう取り組みを進めています。学部の新設とともに、社会との連携を深めながら、地域に役立つ人材の育成に取り組みたいと考えています。の学生が残ってくれるでしょう。若い人たちを「わくわく」させるような事業の提案が必要です。まずは、企業と大学のコミュニケーションが最も大切です。産学連携推進センターでは、企業の様々な課題を解決するお手伝いをさせていただきますので、お気軽にセンターへ声掛けください。 若者が地元に就職するためには、そのまちに住みたいと思うような「夢」が必要です。例えば、松山市は「環境モデル都市」に認定され、大都市の中でごみの排出量も全国で最小です。国内屈指の豊富な日射量があることから、松山市の全住宅の屋根にソーラーパネルを設置すれば、電力のほとんどを賄えると試算しています。さらに、忽那諸島を養殖産業の拠点にすれば、将来的に食料とエネルギーを自給自足できる、サステイナブルシティーを創造することができるでしょう。こうした、将来に希望と夢が持てる取り組みを推進し、産業化が実現できれば、地元に多く│今後の事業展開 について・・・。│愛媛大学の産学連携に 関する取り組みは・・・。野村 信福 氏愛媛大学社会連携推進機構 副機構長産学連携推進センター  センター長大学院理工学研究科教授 博士(工学)コラム13

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