所報6月号
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第33 回 当所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進しています。 愛媛大学社会連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大学発のホットな情報を提供します。 ぜひ、ご一読ください!産学連携で地域経済をパワーアップ!きるのかそのためには生活様式はどうあるべきかを考えることが重要で、それを実行に移すことが先進国の責任だと思います。ヨーロッパでは、その重要性を認識しており、国内の一次産業を重視しています。地域を活性化するためには、日本、愛媛の一次産業の重要性を再度認識し、地域の産業を支える人材を育て、その人材を地元に残すことが求められています。あわせて、一次産業を担う若者が、日本を支えているという意識を持てるような仕組みづくりも必要となります。今後、産官学金をはじめ、地域社会の連携を促進し、地域の課題解決に取り組んでいきたいと考えています。 現在は、水産業に関する社会人の教育プログラムを作成しています。南予は消滅する可能性がある自治体が多いと言われていますが、逆に、水産業をはじめとした一次産業が盛んであることから、食料が自給できるため、最後まで生き残れる地域だと思います。今後の地域の活性化については、産業を育て、人の定着や流入を促すことが必要となります。そうした中で、大学として産業の創出や人材育成へどのように関わるかが課題となります。私自身は、地域を支える人材を育てるためには、学術や社会制度の変化に対応できる社会人の教育システムを構築することが重要だと考えています。あわせて、モチベーションの高い社会人と学生がともに学ぶ機会があれば、お互いに良い刺激になり、お互いの教育効果の向上が見込めるものと感じています。こうした取り組みを進めることが、地域に根差す人材の育成や産業創出につながるのではないでしょうか。 今後、世界は「大量生産・大量消費をやめる」という意識改革を求められると思います。大きいことがいいのではなく、強じんであることが重要だと思います。我々自身も、「水・食料・エネルギー」がどこから来るのかを考え、国内の一次産業に注目する必要があります。日本は資源の多くを海外からの輸入に頼っていますが、無分別に輸入するのではなく自給はどこまでで第33回 産学官金連携による地域の課題解決を No6 カタクチイワシやスマの養殖などの研究で全国から多くの注目を集めている、「南予水産研究センター」。そこで今年度から客員教授として招かれた林和男先生にお話を伺いました。~南予水産研究センター~ 「体が動かないものは頭も働かない」、「時間をかけなければいいものはできない」、「難しいから面白い」を座右の銘とする林先生。夏目漱石と庭いじりが趣味。最近ジャムづくりも楽しんでいる。イチゴやブルーベリーやキウイをはじめ、いよかんのマーマレード、にんじんなど、手間のかかるジャムづくりにも挑戦する。68歳。│プロフィールを 教えてください。 出身は名古屋で、生まれてから42年間、名古屋で暮らしました。平成元年、愛媛大学の公募に応募したことから、松山に縁が生まれました。専門は木材関係です。木材の物理特性をはじめ、乾燥、切削などの研究・教育を行ってきました。名古屋にいた時代は、木材産業も急成長しており、貧弱だった国産材は工業材料の対象にならず、輸入材が主であったため木材は海から来るものだと思っていました。愛媛では、国産材という資源が身近にあるため、必然的に資源循環を意識する環境であり、研究の方向も変化しました。愛媛大学は3年前に定年を迎えましたが、引き続き、地域再生人材養成のために開設していた森林環境管理特別コースで院生と社会人の教育に携わってきました。この3月でお役御免になりました。今回、南予水産研究センター長の山内教授から突然お誘いがあり、同センターで水産業に従事されている社会人の教育を行う客員教授となりました。水産業は全くの素人ですが、一次産業に従事する社会人の教育実績があることから声をかけていただいたのかなと思っています。今まで培ってきた経験を活かして大学ならではの取り組みを進めていきたいと思います。│今後の 取り組みについては・・・。│具体的な業務について 教えてください。林 和男 氏愛媛大学 南予水産研究センター 客員教授コラム13

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