所報10月号
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――経営のトップに就任されて半年が経過しました… 愛媛FCが10年目を迎える節目の年に、今年の3月から経営のかじ取りを担うこととなりました。私は、新聞社での勤務を経て、Jリーグやサッカー協会に長く携わってきましたが、これまで培ってきた経験を活かし、大きな変革の中にある愛媛FCの方向性を確立していきたいと考えています。愛媛県内には20の市町があり、愛媛FCは全ての自治体から出資を受けています。県内全ての市町から出資を受けているのは、Jリーグでも愛媛FCだけであり、真の「県民クラブ」と言えます。愛媛県全体をホームタウンと位置付け、行政、企業、住民と一体になり、地方No1クラブ、J1昇格を目指していきたいと考えています。「愛媛FC100年構想をもとに J1昇格を」株式会社 愛媛FC   代表取締役社長 豊島 吉博 氏 ~ 地域に愛されるクラブチームを目指して ~変革の中にある愛媛FC人このに聞く――就任後に取り組まれたことは… 行政、企業、住民という三角形の中に愛媛FCというクラブがあり、今までも理想的な形にはなっていましたが、実働に結びついていなかった部分が多くありました。就任後、企業や組織には理念やポリシーが必要だと考え、Jリーグの百年構想の概念を盛り込んだ「愛媛FC100年構想」を打ち出し愛媛FC100年構想と目指すべき方向性ました。構想の中で特徴的な部分は、「愛媛県民、企業、行政一体の身の丈クラブを自覚し経営します」を掲げていることです。当初、後ろ向きではないかとの指摘もありましたが、プロサッカーのトップリーグであるJ1を目指す中で、はるかに規模の違うトップクラブと同じ土俵で戦うことは無理があり、県民クラブとして、オリジナリティーを出して、違う土俵で戦うことが必要となります。まず、四国、中四国でNo1のクラブを目指すとともに、県内20市町のよりよいスポーツ環境づくりに貢献することを目標としました。今シーズンに入り、行政や企業からの実務的な面での協力をいただき、体制が充実する中で、この構想が組織や選手にも浸透しており、サポーターを含めて愛媛FCがこの人に聞く2

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