所報4月号
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――新学部 社会共創学部の教育方針は・・・ 愛媛大学では、複雑な諸問題をステークホルダーと協働して解決することで、地域を持続可能な発展に導くことを目的に、本年4月に新学部を設置しました。縁あって、私が初代の学部長を拝命しました。地域からの期待を感じるとともに、重要な舵取りと認識しています。 社会共創学部では、何のために学ぶのか、目的を明確に打ち出した学部になっています。地域が抱える問題を解決するため、地域社会全体を巻き込み、問題解決の中心となり得る、「サーバントリーダーシップ」を身につけた人材を育成します。サーバントリーダーシップとは、共通の目的を仲間と共有し、支え合い、助け合い、目的に向かって導くことができる人材です。そうした能力を養うには、物事を多面的に捉えるための幅広い知識と実践力が必須です。このジェネラリスト・スペシャリストを兼備した人材を育成〒790-8577 愛媛県松山市道後樋又10番13号  TEL:089-927-8200平成13年4月 愛媛大学法文学部教授平成24年4月 愛媛大学法文学部副学部長平成26年4月 愛媛大学法文学部総合政策系担当学部長兼法文学副研究科長平成27年4月 愛媛大学法文学部長兼法文学研究科長平成28年4月 愛媛大学社会共創学部長大切にしている言葉は「疾風に勁草を知る」。疾風は激しく吹く風のことで、勁草は「つよい草」。困難に遭ってはじめてその人の本当の価値、本当の強さが分かるとともに、奥底に秘める意志や信念の堅固さを見分けることを示したもの。自身は常に勁い草であれと思っているとか。ため、社会共創学部では、文系と理系の教員を集結させ、従来よりも幅広い基礎知識を学ぶことができる環境を整えました。また、4学科に分かれて、専門知識を学ぶ機会も設けており、「スペシャリスト」と「ジェネラリスト」の両方を兼ね備えた人材を育成していきます。また、知識を身につけるだけではなく、実践力を学ぶ必要もあります。今日、社会に出てから、学生時代に学んだことと違うというギャップを感じる新入社員が多くなっております。実際、彼らの3割は3年以内に離職しています。社会共創学部では、座学で学び、実践現場で体験・体感し、さらに座学で学ぶといったサイクルを繰り返し行うことで実践力を育成します。そのため、フィールドワークとインターンシップには重点的に取り組みます。学生にとってはハードルが高く、何度も壁に直面するカリキュラムですが、見方を変えれば、学生のうちにこうした経験ができることは貴重でもあります。地域社会の課題を解決できるスキルを身につけた学生を育成し、愛媛の社会に還元していきたいと考えています。profile西村 勝志 氏宮崎県宮崎市出身 57歳経歴国立大学法人 愛媛大学――今後の展開や企業にお願いしたい事項は… 社会共創学部は、地域の諸問題をステークホルダーとともに原因を究明するといった、研究機関としてのミッションもあり、教員も積極的にフィールドワークに取り組みます。そのため、文系理系に関わらず教員同士の情報交換・情報共有も不可欠です。また、第3期中期目標中期計画(今後6年)以内に、大学院の改組を計画しています。大学院では、地域で活躍している社会人を受け入れ、座学を即現場で実行できるような機会を提供したいと考えています。さらには、県外の大学へ進学した学生が愛媛に戻って学びたいと思えるような、魅力ある大学院にしていきたいと考えています。 企業の皆様には、こうした社会共創学部の理念にご理解をいただき、フィールドワークやインターンシップの受け入れへのご協力をお願いいたします。新卒採用の有無に関係なく、優秀な人材の発掘地域のリーダーとなる人材を共創するや今どきの学生がどのような考え方や価値観をもっているのかを把握する機会にもなります。自分自身で動機づけを行える就業方法を学ぶことで、社会に貢献でき、自ら行動を起こしていける人材が育つほか、新入社員と企業とのギャップや採用後のミスマッチも抑制されます。ともに、地域を牽引するリーダーとなる人材を創っていきましょう。この人に聞く3

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