所報4月号
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会頭 佐伯 要伊予鉄道株式会社 代表取締役会長松山の繁栄を築いた初代会頭小林信近翁第4次産業革命 昨年10月28日、松山商工会議所初代会頭である小林信近翁の顕彰碑が松山市駅前・坊っちゃん広場に完成しました。その革新的経営者としての実績は当会議所報(平成28年10月号第700号)でもご紹介の通りですが、愛媛県議会初代議長や国会議員などを歴任したほか、実業家としても銀行・鉄道・電力などの事業を起業・経営し、松山の経済発展に、また社会の近代化に大きく貢献しました。 現在、国においては一億総活躍社会を掲げ、働き方改革を進めておりますが、松山の企業や地域が50年・100年先に向けて持続的に発展するためには、関係機関が連携して地域の特性を踏まえた独自性のある施策を展開することで人口減少を克服するとともに、都市間競争に勝ち抜いていくことが求められています。こうした中で、取り組むべき重要課題として生産性の向上があります。女性や高齢者など多様な人材が活躍できる仕組みづくりや第4次産業革命を先取りすることです。 産業革命について少し触れますが、イギリスで始まった第1次産業革命では蒸気機関の発明により作業が「機械化」されました。アメリカやドイツにおける第2次では電力を使うようになり、「大量生産」ができるようになりまし「技術革新で事業の質を高める」第1回第1回た。第3次では指示通りに機械が動くようになり、「自動化」されました。そして現在、第4次ではモノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)などデータ収集・解析技術により、機械は自ら考えて動くようになっています。 このように、時代とともに進化してきた技術革新を支え、社会構造の変化に対応した一つ一つの事業の質を高めながら、企業や地域のイノベーションにつなげていくこと。まさに松山の礎を築いた初代会頭小林信近翁の精神と合致します。この小林信近翁の顕彰碑がまちづくりのシンボルや観光の拠点として地域の活性化につながることを期待しています。イノベーションイノベーションととのの業企域地特集5

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