所報7月号
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meiji 大正初期の店頭風景明治19年創業  (名)山澤商店道後の歴史とともに、これまでもこれからも来訪者に喜んでいただける企業を目指します。130 湯の町道後に、山澤家が代々営む山澤商店がある。130年前に同地で創業し、味噌や醤油、日本酒などを取り扱ってきた。創業当時は道後温泉に訪れる湯治客への貸布団業や、ラムネの製造販売、新聞取次等も行っていた。 店内には、道後温泉本館「振鷺閣」に使用されているギヤマンが飾られていたり、昔ながらのレジスターを使い続けたりと歴史を感じさせる。現在は、6代目の山澤満氏が酒類卸を主として、経営の舵を握る。当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。以前は全国の有名酒類を販売することが多かったが、現在は愛媛の地酒を中心に、「ここだけしかない」商品を取り揃えている。蔵元さんとのコミュニケーションを大切にし、納得したお酒を探すほか、試飲販売を取り入れるなど、お客様に喜んでいただけるサービスも展開する。 数を追う時代が終わり、今はお酒の飲み方の提案や販売手法を若い人材に伝承している山澤氏。道後のまちづくりへも参画し、道後の活性化にも尽力している。これからも、道後を訪れる観光客や土産店・飲食店に、愛媛の地酒をアピールし、その歴史と文化を次代につないでいく。メッセージ創業   周年事業所概要代表者:山澤 満所在地:松山市道後湯之町4-52TEL:089-941-0569明治29年創業栄光酒造(株)日々精進し、皆様に「うまい」と言っていただけるお酒造りに取り組んで参ります。グローカルを実現した松山の酒蔵120メッセージ創業   周年事業所概要代表者:清水 健太郎所在地:松山市溝辺町甲443TEL:089-977-0964 高縄山系より湧き出る湧ヶ淵の名水を使用し、地域に愛されるお酒を製造販売する栄光酒造が120年を迎えた。 地下水の豊富なこの地で、前身の酒蔵を引き継ぎ、昭和43年に現在の社名へ改名。以後、地元の名水を仕込み、県産米を自社精米し、新しい知恵や技術を取り入れ、徹底した品質管理のもとお酒造りに励んでいる。 こうした努力が実を結び、全国新酒鑑評会において最高位の金賞を受賞。栄光酒造の名は全国に広がっている。 また、日本酒に限らず、嗜好の多様化に対応するため、梅酒のほか、みかんや柚子などの県産果実を使用したリキュールの製造を開始。日本酒の蔵元の技術を活かして生まれた、これらのお酒は、国内のみならず海外進出を果たし、好評を得ている。 若者のお酒離れが進むなど、酒蔵にとって厳しい時代を迎える中、変化をチャンスと捉え、自社の強みや弱みを冷静に分析し対応してきた。今後も、日本酒造りの技術を次代に継承し、顧客のニーズに合わせた多彩なお酒を製造して、大手酒蔵に負けない地産地消の美味しいお酒を顧客に提供していく。ここにしかない商品を揃える老舗まつやまの老舗会員トピックス19

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