所報9月号
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8月21日、25名の参加のもと、第1回農商工連携推進研究会を開催しました。 この研究会は、松山地域における優れた農産物と商工業者の技術等をマッチングさせることで、産業の振興を目指すために、当会議所が設置したものです。農産物及び特産品・地域資源を活用した加工品等の開発及び販路開拓やICTの利活用による生産者の生産性向上などを研究することとしています。メンバーは、農業団体と当会議所会員企業となっており、また、オブザーバーとして、行政や関係機関が参画しています。 第1回目の研究会では、実施要綱を諮り、運営方法などが原案通り承認されました。また、研究会の座長を協議し、当会議所常議「NEXT ONEフェア」農商工連携推進研究会松山地域の農商工連携を推進し地域の活性化を中小企業が活用できるICTについてを今年度の研究テーマに掲げる、当会議所の情報・技術開発委員会では、8月23日、東京大学先端科学技術研究センターの研究顧問である西岡潔先生を講師に迎え、「スピード経営で競争を勝ち抜くには」と題したセミナーを開催しました。委員をはじめ、当会議所議員など、34名が受講しました。 西岡氏は、経営資源は「ヒト・モノ・カネ」であるが、これに「情報」と「時間」を加えた5つが経営に必要な五大要素であり、時代の流れに対応しながら競争を勝ち抜くためには、その一つである「時間」を基軸におき、新しい世界を切り拓くことで、会社全体の最適化を行い、スピードで勝ち抜いていただきたい、と話されました。参加者は、スピード経営について理解を深めました。「NEXT ONEフェア」情報・技術開発委員会スピード経営で競争を勝ち抜くには…産性の向上を図り、「販路拡大」を実現するためのICTの利活用を推進することを目的に、8月4日、松山市総合コミュニティセンターにおいて、「にっぽん全国IT経営力強化塾」を開催し、39名が参加しました。 講師には、ネット販売でリピート率50%超の実績を持ち、現在では海外にも進出している(株)北国からの贈り物 加藤敏明 氏を招き、「ネット通販で成功する秘訣」についての研修を行いました。 加藤氏は、自身の経験から、ネット通販のメリット・デメリットの他、商品企画や集客のコツ、自社の強みを分析する方法などを紹介され、参加者は、ネットを活用した販路拡大に取り組んでいくための「気づき」を得ました。 引き続き、9月29日には、加藤氏によるワークショップを開催する予定にしています。(同封チラシ参照)「NEXT ONEフェア」にっぽん全国IT経営力強化塾「北国からの贈り物」ネットで成功する秘訣生員の(株)一色本店 代表取締役社長 一色恒平氏を選任しました。また、コーディネータには、LIENS(株) 部長 亀山初美氏が就任しました。 議事終了後、事務局から、全国の商工会議所の農商工連携の先進事例や研究会に先立って実施した、中国地方の視察研修の内容について報告しました。引き続き、コーディネータの亀山氏より、「松山市における六次産業化について」と題して、講話がありました。亀山氏は、全国の成功事例を紹介しながら、松山の農産品の活用方法や農商工連携の進め方などについて説明されました。終了後、講話の内容をもとに、参加者での意見交換を行いました。各メンバーからは、農商工連携に対するそれぞれの認識や今後の活動方法などについての発言がありました。 今後、当研究会は、年4回程度開催し、視察や事例研究を行うとともに、平成30年度に具体的な農商工連携事業を行うための検討を進めていきます。会議所動きの会議所の動き9

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