所報10月号
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昭和47年頃の店舗大正15年 創業当時の会社風景大正5年創業(株)緑星堂書店これからも、地道に活動を続け、教科書業界を守っていきます。100 「過去の歴史と信用の積み重ねが大切」と語るのは、100周年を迎えた、教科書販売を手がける、(株)緑星堂書店四代目の福岡敏弘氏だ。大正5年、湊町にて創業。戦後、大手の小売店が登場し、群雄割拠となる中、有料であった小中学校の教科書販売に注力し、販売ネットワークを構築した。現在、小中学校は配布に変わり、市内の高校向けの教科書や参考書等の販売を事業の柱として展開している。 教科書業界は、景気の影響を受けにくい分野当会議所会員創業記念表彰を受賞された会員のみなさんをご紹介します。であるが、毎年更新があるため、過去の歴史や日々の信用が大切である。敏弘氏は、「継続=信用」という思いを大切にし、特別な用事がなくても、高校へ何度も御用聞きに出向き、顧客との信頼関係を構築してきた。ご用命があれば、教科書1冊でも届けるため、顧客からの信頼も厚い。決して利益の多い商売ではないため、電気の消灯等に気を付けるなど、無駄を省くことに余念はない。 書店はネットの普及で減少し、厳しい時代を迎えているが、今後も地道な営業を続け、周りの方への感謝とともに、教科書販売の継続維持を目指し、次代に会社を継承していく。メッセージ創業   周年事業所概要代表者:福岡 敏弘所在地:松山市東雲町3-6TEL:089-913-5005大正15年創業井関農機(株)「需要家には喜ばれる製品を」の精神を受け継ぎ、社会に貢献していきます。農業のリーディングカンパニーへ90メッセージ創業   周年事業所概要代表者:木下 榮一郎所在地:松山市馬木町700TEL:089-979-6111 創業者、井関邦三郎氏は農家に生まれ、大正15年に松山市新玉町に「井関農具商会」を創立。当時の農業は、手作業や畜力を用いた時代であったため、過酷な労働からの解放を目指し、農家の方に喜ばれる製品づくりに尽力した。全自動籾すり機を日本で初めて製造し、昭和11年には井関農機(株)を設立。以降、世界初の自脱型コンバインや日本の田植機のスタンダードとなる技術を開発してきた。昭和30年代にはドイツのポルシェと技術提携することで技術力を高め、昭和40年代には純国産の水田用トラクタを製造。また、稲作機械化一貫体系を確立するなど、日本の農業の近代化に貢献してきた。  現在は、農業用機械の開発、製造、販売を軸に、海外にも活躍の場を広げている。顧客満足度の向上を目指し、お客様の声に耳を傾け、そこから生まれる製品開発へのアイデアを大切にしている。近年は、開発、生産、販売・サービスを三本柱としたトレーニングセンターを設け、世界で活躍する人材を育成している。 今後も、創業者の精神を受け継ぎ、農業のリーディングカンパニーとして社会的使命を果たしていく。継続により信用を積み重ねる老舗まつやまの老舗会員トピックス19

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