所報10月号
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この人に聞く 出身は京都です。父親の仕事の関係で、小学校の時は関西や中四国などを中心に、6回も転校しました。中学校と高校は香川県ですが、京都に就職した後、再度、香川県に戻ってきました。様々な職を経験する中で、起業家の支援を行いたいとの気持ちが強くなり、アドバイザーとして独立しました。人の話を聞いて、整理をつけて、一緒に悩む・・・ことに取り組むため、起業家の相談を受けるほか、活躍の場をつくるための北海道から沖縄までの農商工連携に関わる「農商工連携で 地域の『誇り』をつくる」〜 ちょっと興味をもって、 ちょっと関わることが日本の元気に 〜LIENS株式会社 アグリカルチャー部 部長(当会議所農商工連携推進研究会コーディネーター) 亀山 初美 氏――プロフィールを教えてください。農商工連携で地方創生と地域の活性化――亀山さんの考える農商工連携とは・・・。 農商工連携は、お互いの強みを活かす最大の「ツール」だと思っています。餅は餅屋という言葉の通り、工業用品をつくっている人に、いきなり農業はできませんし、また、逆もしかりです。連携ができれば、それぞれの強みに特化することができるほか、商品開発のスピードも上がります。しかし、規模やイメージなど、農と商工のレベル感をあわせることは、とても困難です。今までお互いに理解する必要がなかった業界同士のため、連携相手を探すことのハードルは非常に高くなっています。レベル感を間違えて連携し、失敗した事例も数多くあります。また、農商工連携は「規格外を加工する」が定説となっていますが、本当は、「中身は事業を展開しました。こうした活動の中で、商店街のイベントに来ていた農業者の相談を受けたことが、農商工連携に携るきっかけとなりました。この縁で、高松大学の経済学部とコラボした農商工連携のイベントを行うこととなり、その際に、行政とのつながりができたため、その後スタートした国の農商工連携の事業に携りました。現在は、中央のサポートセンターに登録している6次産業化プランナーとして、年間300日以上、北海道から沖縄まで、第一次産業従事者、企業参入のサポートを行っています。規格だが見た目が規格外」が前提です。中身も規格外のものを加工すると成功しません。 なぜ、今、農商工連携なのでしょうか。これは、HACCPやJGAPなど、事業者を取り巻く環境が厳しくなってきたとともに、製品や生産物の基準値が高くなってきたためです。現在の「極上」以上のものが「極上」となる時代が来ています。また、少子高齢化と人口減少により、地域の吸引力がなくなっており、地方創生や地域活性化のためにも、農商工が連携する必要が、今まで以上にあります。松山市の高いポテンシャルを充分に活用この人に聞く2

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