所報6月号
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■特徴的なコメント○原材料価格や人件費の高騰による収益への影響が大きく、販売価格への転嫁ができない。円安による生産拠点の国内回帰の話はあるが、製造単価の面で非常に厳しい(織物外衣製造業)○水道光熱費の高騰、価格転嫁対策の影響は大きいものの、売上・業況は好転。店舗の計画的なリモデルオープンも奏効した(百貨店)○感染拡大前の水準に戻るには、まだ時間はかかるが、需要喚起策等もあり客足は回復基調。会議や懇親会もまん延防止等重点措置の解除に伴い、わずかだが上向き傾向にある(宿泊業)全国・四国の業況DI(産業別)■17コラム前年同月比全 国四 国▲ 25.7▲ 22.5▲ 27.0▲ 37.5▲ 17.0▲ 12.5▲ 28.3▲ 23.1▲ 39.5▲ 24.2▲ 21.1▲ 18.5好調まあまあ先行き見通し(5~7月)全 国四 国▲ 28.0▲ 28.7▲ 26.1▲ 62.5▲ 26.3▲ 12.5▲ 29.5▲ 15.4▲ 38.1▲ 36.4▲ 22.1▲ 14.8不振きわめて不振全産業合計の業況DIは、▲25.7(前月比+7.0ポイント)日常生活の回復が進み、再開した春のイベントや県民割等の需要喚起策で客足が戻りつつある外食・宿泊関連のサービス業や、堅調な電子部品や飲食品関連等に下支えされた製造業で業況が改善した。一方、資材の供給不足や設備機器の納期遅れで工期が長期化する建設業で業況が悪化した。また、業種を問わず、対露制裁や円安の急伸により、原油等の資源価格や原材料価格等の高騰が加速化したことが、収益の圧迫要因となっている。加えて、価格転嫁の遅れも収益回復の足かせとなっており、中小企業の景況は2ヵ月連続で改善しているものの、まん延防止等重点措置が出ていた昨年4月と同水準の回復に止まっている。先行き見通しDIは、▲28.0(今月比▲2.3ポイント)コロナの沈静化による活動回復に加え、大型連休での消費拡大に期待感が高まる一方、感染再拡大を恐れて、観光やイベント参加を控える動きを懸念する声が寄せられている。  また、ウクライナ危機の長期化、原材料・資源価格等の高騰や円安が今後も進行することへの不安感は拭えず、さらなるコスト増の警戒感は強く、先行きは厳しい見方が続く。全産業の業況DIは改善。製造業では、原材料・部品の供給制約や上海市のロックダウンに伴う物流への影響が聞かれるものの、堅調な設備投資需要に下支えされ、産業用機械や金属製品を中心に業況が改善した。小売業では、客足が戻りつつあるスーパーや商店街を中心に業況が改善した。また、域内需要拡大に向け、GoToキャンペーンの再開を通じた活動活発化への気運醸成を求める声が聞かれた。※Dl=(増加・好転などの回答割合)-(減少・悪化などの回答割合)  業況・採算:(好転)-(悪化) 売上:(増加)-(減少)※先行き見通し…今月水準と比較した向こう3カ月の先行き見通しとくに好調[令和4年4月調査結果]全国の概況ブロック別概況・四国■前月と比べたDIの動き業況DIは、活動回復が進み2か月連続の改善。先行きは、コスト増への警戒感強く厳しい見方商工会議所LOBO調査全産業建設製造卸売小売サービス早期景気観測システム早期景気観測システム

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