所報11月号
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先ほどの臨時委員会で、大塚会頭のご推挙をいただきまして、そして皆様のご賛同をいただきまして、松山商工会議所の第29代会頭に就任することとなりました髙橋でございます。初代会頭・小林信近翁から大塚会頭まで受け継がれてきた、この140年の歴史、この伝統ある商工会議所の舵取り役を担うということで、本当に大きな重責を感じております。まずは、今回退任されます大塚会頭、関副会頭に、会議所を代表しまして心より厚く御礼申し上げます。関副会頭におかれましては、34年という長きにわたり役員をお勤めいただけて、豊富な知見をもとに会議所運営を担っていただきました。先ほどもご案内がありましたが、最後は本町の土地の売却に目処をつけられて、会館建設の方針を示されるなど、本当に難しい課題に道筋をつけていただきました。大塚会頭におかれましては、就任後間もなく発生した新型コロナの感染拡大により、感染対策の徹底と経済活動の維持という狭間の中で、大変困難な会議所運営を担われました。管内の企業に対し、経営支援を手厚く展開するとともに、全国商工会議所観光振興大会や、ベースボールダンスを制作して3年ぶりに開催した野球拳おどりなどのイベントも、成功に導きました。また、愛媛の30年後の姿を示し、長期的な視点をもって足元の経営を行うことの大切さを示唆いただきました。大塚会頭の多大なるご功績とリーダーシップに対して、改めて敬意を表しますとともに、厚く感謝申し上げます。このように、コロナ禍で奮闘される大塚会頭の姿を目の当たりにしてきましたので、ウィズコロナ時代に突入し、愛媛の30年後を見据えた取り組みを実行するためにも、大塚会頭にはもう一期、ご尽力いただきたいと思っていました。私も副会頭として支えさせていただくつもりでいましたので、次期会頭への就任要請をいただいた時は、まさに「青天の霹靂」でございました。まだまだ、その任にあらずということで何度もお断りをさせていただきましたが、その度に、三浦工業での実績や経験を評価していただき、粘り強く説得いただきました。「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉がありますように、そのように期待される身であれば、お引き受けすべきなのだろうと考えを改め、今ここに至っております。大塚会頭には、退任後も顧問として大所高所からのご指導を賜りますようお願い申し上げます。さて、会頭就任にあたり、せっかくの機会をいただきましたので、所信の一端を述べさせていただきます。感染症のパンデミックが起き、世界の国々を隔てました。その感染が収まらない中、今侵攻は、世界をさらに分断させ、エネルギーや食糧をはじめとする様々な資源の流通問題を引き起こし、価格の高騰をもたらしました。また、日本は急激に進行する円安の時約3年前、100年に一度とも言われる年2月に始まったロシアによるウクライナ代を迎えており、輸入価格の上昇が企業の業績や家計を襲っています。一方、そのような情勢にあっても、企業が次世代のために取り組むべき課題として、人口減少・少子高齢化、DX(デジタルトランスフォーメーション)、グローバル化、地球温暖化、さらにカーボンニュートラルという4つの大きなトレンドが、何も変わらずに存在しております。まさに、今は、人類の誰もが経験したことがない未曾有の混沌の時代であり、大変革、「チェンジ」の時代と言っても過言ではありません。また、このコロナ禍で急速に進んだデジタルは、地方や自宅にいながら、日本国内のみならず、海外をも身近な存在にし、働き方改革や新たなビジネスをもたらしました。豊かな生活や自然を有する地方において、ウィズコロナ時代は地方創生を実現する「チャンス」であり、企業はそれに「チャレンジ」する時です。私は、今まで述べた3つのC、すなわち「チェンジ」、「チャンス」、「チャレンジ」を合言葉として、当会議所の事業を運営していきたいと考えております。そして、この考え方のもとで、3年間の任期で取り組む当会議所の事業につきまして、方針を申し上げます。当会議所の事業は、ご承知の通り、「企業の支援」と、「地域の活性化」が大きな柱となっております。まず、「企業の支援」につきましては、「チェンジ」に取り組む企業を積極的に支援特集4臨時議員総会髙橋新会頭就任あいさつ

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