■プロフィールを教えてください。■先生の研究について教えてください。今回は愛媛大学において特徴的な先端的研究を推進しているプロテオサイエンスセンターセンター長・教授の澤崎達也氏にお話を伺いました。 出身は大阪市都島区です。幼少のころから生き物に興味があり、学校から帰った後は淀川のワンド(ため池)へ出かけては雷魚やヘラブナなどを釣り、身近な生き物たちを観察していました。大学は広島大学理学部生物学科へ進学し、植物学専攻の道を選びました。植物への遺伝子導入の研究に取り組み、核に運ばれたDNAが植物のゲノムのどこに入りやすいのかというテーマで研究を行っていました。これがきっかけとなり、愛媛大学の林先生からお声がけをいただき、タンパク質研究の権威である遠藤彌重太教授の研究室へ入ることになりました。 「コムギ無細胞タンパク質合成系」の研究を核に言われているヒトのタンパク質を世界で初めて一式作ることに成功■今後の展開について…。〜無細胞タンパク質合成技術がもたらす社会実装とは〜愛媛大学が誇る世界最先端のタンパク質研究機関、10万種あるとしました。次に、薬の副作用は想定しないタンパク質に作用して起こることに注目し、副作用の原因を明らかにする研究に着手しました。世界的薬害事件であるサリドマイド薬害をテーマとし、幾多の実験を繰り返してサリドマイドが本来とは別のタンパク質を分解してしまうことで手足の発育に影響を及ぼすことが原因であることを突き止めました。近年はヒト以外のタンパク質研究にも取り組んでおり、マラリアワクチンの開発や真鯛に感染する特定のウイルスのワクチンの研究などを行っています。 プロテオサイエンスセンターは、愛媛・松山でタンパク質科学の国際拠点を形成し、世界トップレベルの研究を行う機関を目指しています。当センターの強みである世界最先端の抗体工学技術を用いて、紅マドンナに感染する特定のウイルスを検査するキットを作るなど、県内農家の課題を解決したいと考えています。今後は養殖魚の病気である魚病にも展開させることで、県内の漁業への貢献を目指します。将来的には、愛媛県出身の学生が世界で活躍する優秀な研究者となって、地域の活性化につながるような研究に携わってほしいと願っています。 http://kk-matsumiya.com当会議所では、地域産業の活性化を目的に、会員企業と大学の連携を推進中です。愛媛大学研究・産学連携推進機構の協力のもと、毎月、愛媛大発のホットな情報を提供!地域プロスポーツ国立大学法人愛媛大学プロテオサイエンスセンターさわさき たつや澤崎 達也 教授学生には、大学時代に好きなことが見つけることが人生幸せになる近道だと話す。自分が持っている能力を知り、それを使える所や手段を知り、幸せになるための人生設計を立ててほしいと願う。座右の銘は、中国 荀子の「衆を得れば天を動かす」。みんなで思い・行動すれば、行きたい方向に進むことができると信じている。TEL 089-922-4343第137回16当社は持続可能な開発目標の達成を目指してまいります。●楽しい食卓の演出家●働きやすい職場づくり●環境負荷の低減●持続可能な食材の調達
元のページ ../index.html#18