所報5月号
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リレーコラム 第23回大変革チャンス逆襲PART2「紙の逆襲が始まる」チェンジの時代にを掴む5コラム0コラム 年賀状の廃止のお知らせが増えました。その理由の一つに必ず「自然環境意識の高まり」が入っており、紙に対する間違ったネガティブイメージが想像以上に根強いことに強い危機感を持ちました。製紙産業は、地球温暖化防止のため伐採の後で植林して森を守り、間伐材や植物繊維や食料廃棄物の利用を行い、古紙回収率な社会の実現に向けて、CO2排出量削減や植林事業や燃料やエネルギーの循環などに真剣に取り組んでいる環境の優等生です。紙を使用すること=環境破壊では決してありません。また、近年は、脱プラ意識の高まりから紙が見直されており、袋や容器など梱包資材、農業資材、カトラリー、ファイル、アメニティなど、紙への置き換えも進んでいます。 一方で、昨年週刊誌に「デジタル教育で日本人がバカになる」という見出しの記事が掲載されました。日本では小中学校へのデジタル教科書の本格導入が昨年度からスタートしました。教育のデジタル化で先行してきたスウェーデンでは、学力低下で教科書に紙が復活したというのに。目から入る情報が、頁をめくる指の感触、紙やインキの匂いが複合的に混ざり合い、脳に記憶が定着しやすいという研究結果があります。他にも「IT画面より紙媒体で商品を確認した方が単価の高い成約となる、iPadやPCより紙媒体の方が会議の議論が活発になる、興味のない情報でも読み手の目に触れる、手渡しできて販促に向く、誰でも読める、コンピュータスキル不要、気持ちや想いなどの感情が伝わる、一覧性が高い、持ち運びしやすくどこでも見られる、手軽に自由に書き込める、技術進歩と関係なく将来に渡って読める、目に優しい、安易に修正されない確度の高い情報としての信頼性がある」という点で、紙に優位性があると信じています。これは紙屋の過信でしょうか? 新聞・印刷情報用紙の需要が減り続けていますが、紙は人間の生活に欠かせない役割を果たし続けています。これからも社会課題を解決する紙製品が次々と開発され、紙の将来の可能性は無限に広がると確信しています。「全国商工会議所観光振興大会2022inえひめ松山」で採用された紙製弁当箱松山商工会議所総務委員会副委員長山本 恒久81%古紙利用率66%と、持続可能

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