リレーコラム 第27回大変革チャンス「大変革の時代にチャンスを掴む」にあたり失いたくないものチェンジの時代にを掴む5コラム 月並みですがお天気のお話です。いつ終わるともない眩しい光の酷暑の夏、列島各地では豪雨被害が報告されています。そんななかでも松山では今のところ甚大な豪雨被害は出てないようです。「来るぞ、来るぞ」と構えていた台風も朝起きればどこへ行ったのやら。そんな松山の気候は日本一だなと思ってしまいます。 まちづくり委員会の活動を通して、駅ビル型商業施設を巻き込んで駅周辺をリモデルした長崎市、大分市を視察しました。県庁舎、スポーツ施設、コンベンション施設、市街地区をも巻き込んだリモデルが行われておりました。因みにそれら商業施設の総実績は一次直線的に伸長しているそうです。それぞれの都市により不断の集客努力・工夫がなされているようで、そんな九州の強烈なエネルギーに少し焦りを感じました。 話は変わりますが、この街で往来を歩いていると、クラブ活動の中高生たちが口々に「こんちわぁ」と傍らを駆け抜けてゆきます。居住区でもやはり「こんちわぁ・暑いですねぇ」と声掛けが日常的です。「若者」「よそ者」「ばか者」が「街おこし」など諸改革でよく使われるフレーズだそうです。かつて松山にやって来て間もない頃、もう「若者」ではありませんが「もとよそ者」だった私は驚きとともにチョットした感動を覚えました。この松山は「おっとり・やさしい」街なのです。冒頭でも触れた松山の「日本屈指の素晴らしい気候」もあわせて「松山で子育てをしたい・終の棲家に」との動機につながらないでしょうか。 「こんな住みたい街・松山」を目指すのも人口流入を促し、人口減少の緩和につながらないでしょうか。街活性化の仕掛けづくりに加えて、そんな松山を喧伝していくのはどうでしょう。人口減少(特に労働人口)が危惧されるなか、人工知能AIやロボットなどのテクノロジー活用が不可欠となることでしょうが、松山の「おっとり・やさしい」を失いたくないものです。「大変革の時代に失いたくないもの」として心しておきたい今日此の頃です。松山商工会議所まちづくり委員会副委員長船倉 卓男
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