道後樋又通りに位置し、地元客はもとより全国の焼き物好きの客を幅広い年齢層に持つ創業34年の老舗である。月に1度は国内各地の窯元を訪ね歩き、存在感のある作品との出会いに労を惜しまない。常時は、国内の6古窯（越前・とこなめ・瀬戸・伊賀信楽・丹波・備前）約60名の作家の作品を中心に品揃えされており、作品の魅力を最大限に引き出している食空間をイメージした演出も素晴らしい。

月1回器を楽しむテーブルコーディネーションを兼ねた食の会では、器と料理の大切な関係を啓発し、顧客と共に日本食文化の魅力を追求している。器の修理サービスや購入された器が容易に検索できる「器収拾目録帳」など、一生涯使って頂くことを前提としたサービスにも、器を愛してやまない経営者の情熱が注がれている。