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松山の老舗

2008年11月号

光月亭

明治40年創業 〜創業100周年〜


松山市駅から土橋駅に向かう途中、光月の2文字が歴史を感じさせる玄関が目に飛び込んでくる。

明治40年頃に創業、今年で100周年を迎える光月亭だ。光月亭は、岩本みつきち光吉氏が、土橋へ移り住んだ際、農業から料理の道へと進んだのが創業のきっかけ。当時は、三津に多くの有名料亭が集まっており、その中で和食を中心とした修行で腕を磨き、今の場所に店を構えた。現在、久万ノ台にある松山中央青果は、光吉氏が一翼を担い、近郊の農家が青果物を販売したのが始まりと言われている。店の前に市場が広がっており、ここに集まってくる青果物の買い手や生産者がお店の常連客だった。また、光吉氏自身も料理の道へ進んだ後も農業を続けており、稲が実る6月中旬から稲刈りが終わる9月末まではお店を休業した。これは2代目岩本博氏の代まで続いていたそうだ。

現在は、3代目となる岩本博文氏が店を経営している。博文氏は、高校卒業後、京都の大学へ進学。当時は大学紛争と重なり休講の日も多く、夜間に調理専門学校へ通って料理の勉強をしていた。和食を学ぶなら、京都でと考えていたこともあり、大学より調理学校に通うことの方が多かったと博文氏は当時を振り返る。大学卒業後は、松山へ戻り店を手伝いながら料理の勉強を続け、光月亭の味を引き継いでいった。

10年程前までは、仕出し料理が中心だった同店も、今では生活スタイルの変化と共に、仕出しから宴会中心へとお客のニーズは変化している。10年前には仕出しが売上げの7割を占めていたが、現在は仕出し4割、宴会6割と、その変化は数字からも見て取れる。このような業態変化に対応すべく、店をリフォームし客室を増設、テレビCMに使われた情緒ある廊下越しには、庭の池に鯉を眺めることができる落ち着いた部屋作りとなっている。

宴会では、和食会席をメインに、その季節や旬に合わせた料理が出てくる。今からの時期は、鍋物などもおすすめとのこと。素材本来の味を生かすよう、仕入は毎朝三津の市場に出かけ、吟味したものだけを使っている。

100年続いてきた強みは、地域とのつながりが一番大きいと博文氏は語ってくれた。広告や宣伝は一切行わず、地域の人々を大切に、共に歩んできたことが今の光月亭の礎になっているのではとも語ってくれた。

正直に地道に一歩一歩、地域と共に歩んできた光月亭は、これからも地域に愛され、共に歩み続けることで、100年の暖簾を次代へと繋いでいくだろう。


<事業所概要>

光月亭
代表者 岩本 博・岩本 博文

所在地 : 松山市土橋町14-2
TEL : 089-921-3040 FAX : 089-921-3088
URL : http://home.e-catv.ne.jp/kougetsu/


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