第2回(2007年度)受賞企業

あたたかい宿 谷屋

旅館業を取り巻く厳しい環境の中、40室の旅館から僅か7室(一日限定7組)の宿への決断をはかり、2006年11月に新築オープン。大型ホテルが立ち並ぶ道後にあって、ひときわ異彩を放つ古民家風の小さな宿は、予約がなかなか取れない程の話題の宿となった。100%源泉掛け流しの貸切できる趣の違う三つの家族風呂と道後初の温泉スチームを顔に当てる顔湯など充実の施設づくりに加え、自家農園の野菜と朝捕れたばかりの新鮮な瀬戸内の魚を使った絶品の料理を、絶妙なタイミングで供する。

また、詩人三代目魚武濱田成夫セレクトの700冊以上の書物がぎっしり並べられたブックライブラリーも自慢のひとつ。ゆっくりと旅の時間を過ごして頂きたい配慮が、宿のあちこちに感じられる。痒いところに手が届くあたたかいもてなしこそ、小回りの利く家族経営の強みだ。将来の小規模旅館経営の代表的モデルと確信する。

事業所名 あたたかい宿 谷屋
代表者名 竹林 淑子
住所 松山市道後湯之町2-4
URL http://www.taniya.jp/

 

山里風の庭を抜けると、まるで大正時代にタイムスリップしたかのような錯覚にとらわれる。

全室、木の温もりにこだわった客室では、緩やかな時を過ごすことができる。

お食事処「竹司」では、地産地消にこだわった会席料理が、囲炉裏を囲んで味わえる。